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世界はどこに向かうのか
~情報分析者の視点~

イラン・ライシ大統領の事故死と今後

渡邊 芳雄(国際平和研究所所長)

 今回は、513日から19日までを振り返ります。

 この間、以下のような出来事がありました。

 米、ガザ「大量虐殺」と見なさず~サリバン補佐官(513日)。北海道教育大の袁克勤・元教授が反スパイ法違反の罪で懲役6年の実刑判決(14日判明)。スロバキアのフィツォ首相が銃撃され搬送、容疑者1人を拘束(15日)。プーチン大統領が訪中(1617日)。韓国大統領、光州事件式典に出席(18日)。イラン・ライシ大統領、ヘリ事故で死亡(19日)、などです。

 イランのライシ大統領が乗ったヘリが519日、イラン北西部の東アゼルバイジャン州の山中に不時着し行方不明となったとの情報が、世界を駆け巡りました。そして翌20日、死亡が確認されたのです。

 ライシ大統領は最高指導者ハメネイ師の後継ともいわれていました。同じヘリに搭乗していたアブドラヒアン外相も亡くなりました。死亡を伝える国営テレビの報道には、その原因についての言及はありませんでした。

 情報に接した瞬間、敵対勢力によるものではないのかと思いを巡らしたことでしょう。特に米国、イスラエルとは「不俱戴天」の敵であり、またIS(イスラム国)によるテロの可能性も想定されるからです。

 今年13日、イラン南東部の都市ケルマンで複数回の爆発があり100人以上が死亡しましたが、202013日に米軍が殺害した革命防衛隊のソレイマニ司令官を追悼する式典が狙われたのです。ISが直後に犯行声明を出しています。

 しかし今現在、そのような情報はなく、悪天候による事故死とみられます。それでも今後の展開を待つ姿勢も必要です。

 イランの宿敵といえば、サウジアラビアも挙げられます。
 林芳正官房長官が520日、記者会見でムハンマド皇太子兼首相の来日が延期になったと発表しました。
 原因は体調不良とのことですが、イランで起こった重大な出来事への対応を総合的に考えたのかもしれません。

 今後のイランについて考えるためのいくつかの内容を提示したいと思います。
 ライシ氏は2021年に大統領に選出されました。保守強硬派の代表的人物です。就任後、道徳関連法の強化を命令し、反政府デモを暴力的に弾圧。主要国との核協議で強硬な姿勢を示してきました。

 イラン国内での一般国民の受け止めとして、無慈悲で残虐な人物であるという一面があります。
 国内統治のため、これまで数千人を殺害してきました。簡易な裁判で絞首刑を執行する残虐な人物とのイメージなのです。

 「独裁者の死」を大歓迎しているとの情報もあります。多くの国民は50年間、圧制に苦しんできたのです。

 今後もハメネイ体制は続きます。当面、第一副大統領が職務を代行することとなり、50日以内に大統領選挙を行うことをハメネイ師は表明しました。

 今後、米国がイラン民主化のために動きだす可能性があります。
 日本の対応にも当然注目が集まるでしょう。日本は2008年以降、イランから一滴も石油は輸入していません。
 米国と連携してイランの民主化に働きかける機会が来るかもしれません。



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