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天一国主人に育む「神様コーチング」18
神様の目から見る「陽陰の観点」

ナビゲーター:阿部 美樹

「善悪の物差し」から「陽陰の物差し」へ
 私たちは直面する出来事や人に対して、「善悪の物差し」で捉えやすいものです。

 病気やけが、けんかなど、起こってほしくないことは「悪い事」といいます。また、人間関係においても、苦手な人、性格が合わない人、対立する人を「嫌な人」といいます。

 自分の立場から見て、自分に不利益を与える人や出来事を「悪の立場」と捉えがちです。

 このように考えるならば、葛藤と悩みは絶えません。
 自分に好都合な出来事や関係にコントロールすることは難しいからです。

 それよりも、全ての出来事や周りの人は、私に必要な存在であると捉えたらどうでしょうか。

 うれしい出来事に対しては「神様のプレゼント」として受け入れ、嫌な出来事に対しては「神様の試練・訓練」として受け入れるのです。

 「良薬口に苦し」という言葉のように、苦い体験や苦しい経験は不幸ではなく、自分にとって成長のための糧になります。

 自然界にある「光と影」は陽陰であるように、全ての出来事を神様が与えてくれた「陽陰」の出来事と捉えるのです。

 「上下・前後・表裏・長短」は善悪の対立関係ではなく、陽陰の相対関係であるように、人生は何事も順調にうまくいくような時もあれば、反対に何事もうまくいかない時もあります。

 振り子のように、不快の方向に揺れたなら、次は快の方向に振れることを信じ、感謝して受け入れる姿勢が必要です。

全てを承認する「絶対肯定」の生き方
 「人は誰もが長所と短所がある」という言葉を聞くと、「長所は良い面」であり、「短所は悪い面」と捉えがちです。

 私たちは、成長するために「短所是正」を心がけますが、短所をなくそうと過度に意識すると「減点主義」となり、悩みの多い悲観的な人生になりがちです。

 反対に、できることに焦点を当てる「加点主義」の人は、常に長所を意識しているので、「長所伸長型」の前向きな生き方になります。

 二性性相から見ると、「長短は陽陰」であるように、長所(強み)と短所(弱み)は「善悪」ではありません。
 神様が人間を創造された時、各自に善悪両面の個性を意図的に与えられたのではありません。

 人間は、誰もが神様の性質をそのままの姿で実体化された「神的価値を持つ存在」です。
 ですから、どんな人でも神様が創造された善なる個性を持った存在といえます。

 本来は、陽陰が中和する姿こそ、神様が願われた本然の姿ですから、長所も短所も両面を承認する「絶対肯定」の生き方こそ、幸せな人生を送る秘訣(ひけつ)なのです。

 「陽陰」は「表裏一体」であり、紙の表裏の関係です。まさに、短所は見方を変えれば長所にもなります。

 例えば、「太っている」は「貫禄がある」、「痩せている」は「スマートである」といえます。

 「頭が固い」は「芯が強い」、「威張っている」は「自分に自信を持っている」、「うるさい」は「にぎやか」といえます。

 さらに、「臆病者」は「思慮深い」、「変わっている」は「個性がある」、「協調性がない」は「自主性がある」、「口が悪い」は「ストレートは表現力」など、どんな短所でも見方を変えれば、長所ともいえます。

 気を付けなければならないことは、陰的な性質は「自己中心の我欲」が動機になると「堕落性本性」になってしまうことです。

 大切なことは、神様の目から自分を見つめ、神様の子女としての誇りである「自尊感情」を持ち、「唯一無二の個性」を研ぐことです。

 強みや弱みに一喜一憂することなく、「どちらも私の個性である」と承認すれば、自然体でありのままに生きることができます。

 コーチングのコミュニケーションでは、相手を変えようとせず、どんなことも承認します。

 神様の子女という無限の可能性に焦点を当てれば、自分の力で人生を切り開いて進もうとします。

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