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共産主義の新しいカタチ 5

 現代社会に忍び寄る“暴力によらざる革命”、「文化マルクス主義」とは一体何なのか?
 国際勝共連合の機関紙『思想新聞』連載の「文化マルクス主義の群像〜共産主義の新しいカタチ〜」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。(一部、編集部による加筆・修正あり)

〈プロローグ・後編〉
現代社会をミスリードする3哲学➁

マルクス主義は疑似科学だと喝破したポパー
 図Iにも科学哲学者として名を連ねるトマス・クーンは有名な「パラダイム」という概念を用いて、科学史における「真理と見なされる枠組み」の転換と変遷を説明しました。ここでも、科学的真理と言えるものすら、「歴史の審判」を受けるということなのです。

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 「画期的な発明」「革命的な理論」とうたわれるものは、確かに新奇さやラディカルさにおいて瞠目(どうもく)されはするでしょう。そしてそれは、思想としての「生命線」なのかもしれませんが、それを「自(僭)称」したがるものほど、実はあてにならなかったりします。

 この点を厳しく追及したのが、「マルクス主義は疑似科学にすぎない」と唱えた科学哲学者カール・ポパーの「反証可能性」と言えるでしょう。

▲カール・ポパー(ウィキペディアより)

 かように考えると、表面的には、あまりにも複雑で錯綜した「思想的回路」を解きほぐし、動機的本質にまで迫りながら、問題部分を摘出する作業が要るわけです。このような作業を通じ、何が分かるのかというと、まさに図Ⅱのような、驚くべき「共通性」と言えるのです。

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嫉妬の情念を掻き立てて正当化する
 その唯物論、闘争理論、支配-被支配の人間観、抑圧的な社会・歴史観、それを解き放つ解放理論という、思想的骨格です。

 先の八木秀次氏(麗澤大学教授)はまた「ジェンダーフリー(注:男らしさ女らしさを否定し専業主婦を侮蔑する考え方)は思想的にはマルクス主義に原型があり……ポストモダン思想や新左翼の過激思想が入り込んでいる。そのためありとあらゆる左翼団体がかかわっている。旗を振っているのは70年安保の全共闘世代……ジェンダーフリーはいわばルサンチマン(怨恨)の思想で、源流にあるマルクス主義が憎悪の思想なのと同じだ。人間の妬みや嫉妬の思いを掻(か)き立て、それを正当化する理屈を与える思想」と看破しています。

 この怨みの情念は、まさにテロリズムにも通じているのです。

「思想新聞」202421日号より

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