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世界はどこに向かうのか
~情報分析者の視点~

トランプ氏、「敵地」で圧勝

渡邊 芳雄(国際平和研究所所長)

 今回は、219日から25日までを振り返ります。

 この間、以下のような出来事がありました。

 韓国、徴用工に初の日本企業資金支給(220日)。米議員団が台湾訪問、次期総統と会談(22日)。米国、対ロシア大規模制裁、ナワリヌイ氏死亡を追及(23日)。トランプ氏、「敵地」サウスカロライナでも圧勝(24日)。ナワリヌイ氏の遺体が母親に引き渡される(24日)、などです。

 224日、トランプ氏が共和党サウスカロライナ州予備選で圧勝しました。開票率98%の時点で、得票率は59.8%、地元で敗れたニッキー・ヘイリー元国連大使は39.5%でした。トランプ氏は「敵地」でも圧勝し、本選への道をさらに開いたのです。

 他方、ヘイリー氏は後がなくなりました。2017年まで6年間州知事を務めた所でも苦しい戦いを強いられたのです。
 トランプ氏は初戦のアイオワ州から5連勝です。党の大統領候補指名をほぼ確実にしたといえるでしょう。しかしヘイリー氏は闘いの継続を宣言しています。

 サウスカロライナ州は保守的な土地柄ですが、トランプ氏の圧勝は白人保守層の支持が固いことを改めて示すこととなりました。
 支持者の声は、「米国を元どおりにする人」「米国に誇りを持たせる人」「やると言ったらやって結果を出す実行力がある」というものです。特に国境問題(不法移民問題)が重大な焦点となるでしょう。

 共和党指名候補争いは、各州・地域に割り振られた代議員(総数2429人)の獲得を争うもので、現時点でのトランプ氏の獲得代議員数は107人、ニッキー・ヘイリー氏は20人です。しかしヘイリー氏は撤退しないことを24日、表明しました。

 今後の焦点は35日の「スーパーチューズデー」です。
 代議員数の約3分の1である874人を争うのです。一日で16州(テキサス、ノースカロライナ、カリフォルニアなど大票田の州を含む)が同時に予備選、党員集会を開催するのです。

 今後の大統領選の展開を俯瞰(ふかん)しておきます。3月上旬までに、トランプ氏の「立候補資格」はないとしたコロラド州最高裁判決の有効性を連邦最高裁が判断する予定です。

 35日は「スーパーチューズデー」。民主党15州、共和党16州・地域での党員集会、予備選が開かれます。

 325日には、トランプ氏が不倫の口止め料を不正に処理したとされる事件の初公判となり、520日は、トランプ氏が大統領退任時にホワイトハウスから機密文書を持ち出したとされる事件の初公判です。

 そして、71518日に共和党大会、81922日は民主党大会となり、それぞれ大統領選候補者が指名されます。

 さらに916日、大統領候補の第1回討論会などを経て、いよいよ115日、大統領選投開票となるのです。

 トランプ氏は今、民事訴訟で相次ぎ敗訴しており、これまで計43000万ドル(約650億円)の支払い命令を受けました。とても選挙戦どころではないのでは、と心配になりますが、それは大丈夫。余力があるのです。トランプ氏は、不動産を中心に31億ドル(約4650億円)の資産を保有しているのです。

 世界が「もしトラ」(もしもトランプが再選したら)で動き始めています。
 日本も例外ではありません。「岸田政権」では対応できないでしょう。



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