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心情開拓
心霊を育てる生活原則(136)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』200549日第3版発行〉より)

10 あなたが成長するために

▲李耀翰先生

(質問8)一つのことを考え悩むと兄弟にも話せず、体にも現れて一人苦しむのですが

 悩みがあるとき、それをいかに告白するかです。その時は、まず祈祷する。率直に祈れば、だれに言えばいいか方向が出るのです。私のためにいる人、私の苦しみを聞いて自分のごとく考えられる人に話すのです。そういう人がいなくても、そういう祈りをしていると、時が過ぎると解決するのです。期間が条件となっているからです。苦しむ以前の心構えでいれば、解決するのです。私のためにいる人でない人に、報告する必要はないのです。なぜなら、私の秘密をサタンに渡す可能性があるからです。

 悔い改めるものが分からない場合は、自分は歴史的なものを蕩減(とうげん)するのだと考えるのです。兄弟もこういう苦しみの中にいるということを、自分の苦しみではなく、兄弟がこれ以上の苦しみをもって勝利したと思って、自分の苦しみを甘受する。これが公的な、原理的な考え方です。

 イエス様は目の不自由な人を見て、「これは自分の罪でも、祖先の罪でもない」と言われたのです。何のため、神の栄光のためだというのです。私たちも苦しみに遭った時、皆の罪を贖罪(しょくざい)するために、神の栄光を現すために、そしてこの苦しみを自分で消化すれば、人の苦しみまで担当できるのだ、「苦しみよ、もっと来い」と言わなくてはならない。この勇気をもっていれば、苦しみは恐ろしくて、すぐに逃げ出してしまうのです。本当です。

 すぐに解決しようとする者は、弱虫だ。病気を治そうとする者も、病気が来たら、「これを通じて神に栄光を返す道ではないか。この時は兄弟の苦しみ、歴史的な苦しみを味わおう。もっと病気にかかって神の苦しみを任せてください」と言うものは生きる。病気を治そうとする者は、病気に引っ掛かるのです。病気そのものを無視しなければならないのです。

 大先生から教えられた方法ですが、深呼吸をし、いっぱいためておいて、一度に全部はき出すのです。そうすると、全身の細胞がよみがえるのです。足の先まで温かくなる。体の調子が何かおかしいと思ったなら、闘うしかない。よし、来るなら来いと。

 大先生は40日間、冬の開拓に行っている学生たちに、そこでは食物がないくらいなので、もちろんオンドルをたく薪(まき)もなく、学生たちは冷たいオンドルに背をつけて寝るので凍ってしまうというのです。それを知った先生は、「そういう時は頭を壁につけて、よーしと押して寝れば汗が出るじゃないか」と勇気を与えられたのです。寒い時になぜ黙っているのか、黙っている者は凍って死のうとする者じゃないか。その話を聞いてから、体の痛む時は、痛い箇所に力を入れてみるのです。「きょうは調子が悪い。早くふとんに入って……」というのは、「病気よ早く来て、私の中で成長してください」と言っているのと同じです。

 苦痛が来たら、「もっと任せてください」と勇気を出して祈るのです。これは神様から与えられたと思いなさい。サタンからではない。サタンも神様から許可を得てから与えるのです。サタン自体が直接もってくるのではありません。「病気になったから神様、どうか早く治してください。貧乏だから、どうか神様、お金持ちにしてください」というのは既成教会の祈りです。何でも神様を僕(しもべ)のように、「あれやこれをしてください」、これは今までの信仰です。悪いものは私たちに、死しても私たちに任せてください。いいものは、あなたに返します。こうする者は、死のうとしても死なない。全く反対です。

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 次回は、「病気を治してからみ旨に励むべきでしょうか」をお届けします。


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