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スマホで立ち読み Vol.28
『拉致監禁』2

世界平和統一家庭連合 総務局/編

(光言社・『拉致監禁: 家庭連合(旧統一教会)に反対する人々』〈Kindle版〉より)

 スマホで立ち読み第28弾、『拉致監禁』を毎日朝5時にお届けします。
 本書は現在の報道の背景を理解するとともに、拉致監禁の再発を防ぐために作成された一冊です。ぜひお読みください。

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第一章 家庭連合に反対する人々

 日本において、家庭連合(旧統一教会)信者に対する棄教目的の拉致監禁事件が多発してきました。最初に監禁事件が起こったのは1966年です。以来、現在までの56年間で、4300人を超える信者が監禁の被害に遭ってきました。

 この拉致監禁の悪質な点は、信者が信仰を棄(す)てるまで説得をやめず、監禁から解放しないことです。また、幸いにして監禁から逃れてきても、2度、3度、4度と、信者が脱会するまで、何度でも拉致監禁が繰り返されるため、反対牧師らと結託した親族を持つ家庭連合信者は、「また、いつ、どこで拉致監禁されるか分からない」「今度監禁されたら、二度と解放されないのではないか」といった不安を抱え、逃避的生活をせざるを得なくなり、平穏な日常生活を送ることが非常に困難になってしまいます。

 脱会するまで監禁を継続するというやり方は、日本のキリシタン迫害で用いられた方法です。キリシタンにとって、信仰を全うして殉教することは、ある意味で「信仰者の鏡」として称賛されます。ところが、日本の為政者は、キリシタンが栄光と思う「殉教者の道」を与えませんでした。

 それは、「キリシタンを皆殺しにすることはやさしいことだったが、迫害者たちは、それより転ばせる(棄教させる)方法を選んだ。理由はキリシタンを皆殺しにしても彼らを自分の意に従わせえなかったという侮辱(ぶじょく)を受けたことになり、自分たちの負けになるからである。迫害者たちが望んだのは、己れの命令に(キリシタンを)従わせることだった」(1612328日付、宣教師オルファネルの報告。片岡弥吉著『探訪・大航海時代の日本キリシタンの悲劇』小学館、40ページ)という理由からです。

 棄教強要のため、迫害者は拷問や踏み絵など、あらゆる手段を講じました。心理的な作戦として、父母と息子・娘、宣教師と信者を一緒に拷問することを通して、親子の情、師弟の情などに揺さぶりをかけ、棄教するように責め立てたのです。

 このようなキリシタン迫害は、家庭連合信者に対する親族と元信者を巻き込んだ棄教強要事件と通じる世界があります。監禁をきっかけに、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しみ続ける人も多くいます。監禁場所で自殺した人もおり、棄教強要の実態は悲惨です。

 本章では、そのような拉致監禁事件がどのような経緯で始まり、行われてきたのか、その歴史をたどるとともに、事件に関連して知っておくべきことをQ&A形式でまとめました。

 これらを読めば、拉致監禁事件を背後で主導する人々がどのような動機と戦略で臨んでいるのか、理解できるでしょう。本書が、多発してきた家庭連合信者に対する「脱会強要事件」の真相を知る端緒となるように願ってやみません。50年以上にもわたって放置されてきた、棄教を目的とする拉致監禁事件が一刻も早く終息することを願います。

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 次回は、「拉致監禁による強制棄教事件の歴史」をお届けします。



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