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心情開拓
心霊を育てる生活原則(107)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』200549日第3版発行〉より)

6 心霊の安定した者になるために
(1974年10月4日 前橋修練所)

▲李耀翰先生

自分を任せる人と自分を主張する人

 み言(ことば)を聞いてみると、この教会が何をやっているのか知らないけれど、我知らずに、とにかく来た。こういう人はもう既に心霊が復活しているのです。

 そういう動機をもった人が、だんだんとみ言を学びながら、自分という人間の価値を毎日悟っていくのです。「こういう人間だったのか。それで自分が悩んでいたのか。なるほどみ言を学んでみると、実際の自分はそういう面に関心をいつももっていた」。こういうふうに学びながら、毎日自分の自由意志に影響を受けて、人間がだんだん改善されていくのです。こういう人が、本当の信仰の入門をした人です。正しい門を通過して入ったから、すなわち、み言によって復活された自分によって教会に入ったのだから、教会の人たちを尊敬したくなるのです。何か自分の問題を相談したい、任せたいとか、本当に人を受け入れるのが有り難いとか、謙遜(けんそん)な立場で学びたがるし、本当に兄弟と深く交わりたいということになっていくのです。

 反対に、自分がその中でいいことというか、自分の考えているとおりに待遇してもらいたいとか、自分の要求も達成したいとかいう面で生活する人は、人と親しくなるよりも、ある期間が過ぎると、人の欠点を覚えたりしながら、自分の心霊問題に対しては、全然知らずにいることがあるのです。

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 次回は、「最後までカナンを目指すには」をお届けします。


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