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スマホで立ち読み Vol.22
『日はまた昇る 蘇る日本』6

統一思想研究院・編著

(光言社・『日はまた昇る 蘇る日本』〈2012101日初版発行〉より)

 スマホで立ち読み第22弾、『日はまた昇る 蘇る日本』を毎週水曜日(予定)にお届けします。
 1960年代から80年代にかけて日本と世界の共産化の危機を救ったのは、文鮮明(ムン・ソンミョン)総裁の勝共運動だった! 本書では文総裁の歩みを紹介し、共産主義の理論の批判と代案を提示するとともに統一思想の観点から見た日本再生のビジョンを提唱します。

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Ⅰ 共産主義の終焉と天一国時代の到来

(5)統一教会の創立と迫害

 北朝鮮から一緒に避難民として南下してきた朴正華(パク・チョンファ)氏とは、再会を約束して慶州(キョンヂュ)で別れて、文先生は弟子の金元弼(キム・ウォンピル)氏と共に蔚山(ウルサン)から貨車の上に乗り、1951127日、釜山(プサン)の草梁(チョリャン)駅に到着しました。そしてポムネッコルという所に小屋を建てて、み言(ことば)を語り始められました。そこで篤実なキリスト教伝道師の姜賢實(カン・ヒョンシル)女史らが導かれました。

▲1951年、釜山での歩みの拠点であったポムネッコルの小屋の前で。後列中央が文先生

 やがて文先生はソウルへ上がっていき、195451日、世界基督教統一神霊協会(統一教会)を創立されました。本来、文先生は統一教会を創立する必要はありませんでした。しかし、第二次世界大戦の終了後、再臨主として出発しようとされた文先生を、既成キリスト教は受け入れず、かえって反対する立場、すなわちカインの立場になりました。カインを導くためにはアベルを立てなければなりません。そのために文先生はアベルのキリスト教として統一教会を立てられたのです。カインの立場の既成キリスト教がアベルの統一教会を受け入れるようになれば、既成キリスト教は神の摂理に戻ってきます。文先生はそのようになることを切に願われたのです。そのため、戦後のキリスト教の一世の不信の罪を蕩減(償うこと)するキリスト教二世(若き学生たち)の摂理が展開されました。

▲1954年、みすぼらしい家から統一教会が出発した(ソウル)

 統一教会創立後、まもなく韓国の名門大学である梨花(イファ)女子大学と延世(ヨンセ)大学の多くの学生たちが統一教会にやってきました。しかし、またしても既成キリスト教会はその勢いに危機感を抱き、統一教会を迫害しました。梨花女子大学と延世大学は、統一教会に入教した学生を退学させ、教授は免職させました。のみならず、既成キリスト教の牧師、長老たちが、当局と手を結んで統一教会をつぶそうとしました。そして195574日、文先生を逮捕し、後日、数名の弟子も逮捕され、西大門(ソデムン)刑務所に収監しました。結局、3か月後、文先生は無罪で釈放されました。このようにして、キリスト教との一体化の摂理は失敗しました。

 第二次大戦の勝利者であった、英米仏のキリスト教連合国家は、キリスト教が神の摂理に反するようになったので、アベルの立場に立てなくなりました。代わって第二次大戦のときカインの立場にあった日本が、神側のエバ国家(母の国)として英国に代わることになりました。そして神側の天使長の立場(後に、長子の立場)のアベル国家として、再びキリスト教連合国家のアメリカが立てられました。神様の立場では、失敗した立場のアメリカを再び立てることはできないのですが、神の息子の立場にある文先生が、神にとりなして再びアメリカをアベルの立場に立てられたのです。アメリカは第一イスラエルのユダヤ教と第二イスラエルのキリスト教の伝統を受け継いだ世界的な国であり、アメリカを失えば、神の摂理は非常に難しくなるからです。

 [第二次世界大戦直後]、サタンが天の側の一番貴い英国、アメリカ、フランスを全部奪っていきました。天の側は仕方なくエバ国家の英国の代身として、怨讐国家の日本をエバ国家として立てたのです。そしてアメリカをアベル国家として立てたのです。(文鮮明 1993.1.1, ソウル)(『ファミリー』1993.3, 57)

 人類歴史は、サタンに奪われた人類を神側に復帰せしめる復帰歴史でありますが、その過程において、サタン分立数である40数(40日、40年、400年など)をかけて、神とサタンの攻防が展開します。サタン側が勝利すれば、サタンが支配権を握ることになり、神側が勝利すれば、神の側に復帰されるのです。そこでサタン分立数である40年に相当する1945815日から1985815日までの40年間の闘いが展開することになりました。その間において、カイン側の共産世界が勝利すれば、サタンが世界赤化を成し遂げて、完全に世界を制覇することになり、再臨主の摂理は完全に潰えてしまいます。それに対して、アベル側の民主世界が勝利して、世界共産化を防ぐことができれば、再臨主の道を再び出発できるようになります。この40年間は神の摂理から見れば、再臨主の荒野路程であり、冷戦時代の延長の摂理でした。

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 次回は、「国際勝共連合の創立」をお届けします。お楽しみに!



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