2022.12.23 12:00
スマホで立ち読み Vol.20
『要約 統一思想・勝共理論』9
統一思想研究院・編著
スマホで立ち読み第20弾、『要約 統一思想・勝共理論』を毎週金曜日(予定)にお届けします。
膨大な内容で構成されている統一思想と勝共理論を、分かりやすく要約しました。統一思想で神について学び、勝共理論で神の存在を否定する共産思想の間違いについて学びます。
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第一部 統一思想
第一章 原相論
二 原相の構造
原相の構造とは、神の属性、特に性相と形状の相互関係をいう。そのような属性の相互関係を扱う理由は神の属性を正確に知るためだけでなく、「関係」を中心とした様々な現実問題を根本的に解決する基準を発見するためである。
(一)授受作用と四位基台
(1)性相と形状の授受作用
性相と形状が相対関係を結んだのち、相対基準を造成するとき、「何かを与えて受ける現象」が起きるが、この現象を授受作用という。ここで相対関係とは、二つの要素や二つの個体が互いに向かい合った主体と対象の関係をいい、相対基準を造成するとは、共通目的を中心として相対関係を結ぶことをいう。原相内部において相対関係を結ぶとき、性相が主体の立場となり、形状は対象の立場となる。
主体(性相)と対象(形状)が授受作用をなすためには、主体と対象の格位の差がなければならない。位置上の格位が同格である場合には、授受作用がなされないからである。授受作用を行うとき、主体は「能動的」な位置にあり、対象は「受動的」な位置にあるようになる。これをさらに具体的に説明すると、主体が「中心的」であるとき対象は「依存的」であり、主体が「動的」であるとき対象は「静的」であり、主体が「積極的」であるとき対象は「消極的」であり、主体が「創造的」であるとき対象は「保守的」である。そして主体が「外向的」であるとき対象は「内向的」となる。一言でいえば、主体は「主管的」で対象は「被主管的」である。
また原相内の授受作用は円満性、調和性、円滑性をその特徴とする。そのため、授受作用には矛盾、対立、相衝(そうしょう)のような現象はありえない。このように性相と形状の原理的な関係は、目的を中心とした相対関係であるために、調和的でなければならず、互いに衝突するようであってはならない。なぜならば、二つの要素間に矛盾、対立が現れるのは、そこに心情や目的のような共通要素としての中心がないからである。そして、目的(中心)がない対立物の相衝作用によっては決して発展がなされることはない。発展は、目的を中心とした主体と対象、すなわち相対物の授受作用によってなされるのである。
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次回は、「四位基台の形成」をお届けします。お楽しみに!