ファミリーサポートコーチング講座

 「ファミリーサポート(FS)コーチング講座」は、文字どおり、より良い家族関係や人間関係を実現するために読者の皆さまをサポートするコーチング講座です。
 毎週月曜日配信予定です。皆さまの家庭生活、信仰生活、社会生活にぜひお役立てください。

第95回 職場で受けたコーチングの恵み

ナビゲーター:西森 響
監修:阿部 美樹(伝道教育局)

 今回は、FSコーチングの認定コーチになった60代男性の感想をお届けします。

Kさんの積もった思いにアプローチする
 昨年約1年間FSコーチングを学び、今年認定コーチになりました。
 今では日々、家庭や職場でもFSコーチングの観点でものを見つめ、考え、実践するようになっています。
 誰もが自分で答えを見つけ出す力を持ち、良心や本性を中心として無限の可能性を持っていると見つめます。

 仕事の休憩中に同僚のKさん(女性、家庭連合の教会員)と雑談している時、同居の義父の話になりました。親子孫の3世代6人家族の嫁としての苦労は計り知れません。
 ある時、Kさんの積もり積もった思いと悩んでいる気持ちを聞く場がありました。

 その時、私(コーチ)の中から「今だよ、Kさんの心に寄り添ってあげてね」と声ならぬ声を感じました。そこから自然と「コーチングという心を解放する資格を持っているけど、少しコーチングをしてもいいですよ。ちょうど今、休憩時間ですしね」と伝えると、Kさんから「ええ、いいんですか?」と返事があり、セッションを行いました。

嫁舅(しゅうと)の関係が改善される
 早速職場の椅子二つを使い、特定のかたとの関係性改善に有効なポジションチェンジ(参照:第41回)を簡単に説明し、セッションを行いました。
 元々、互いに信頼関係もありトントンとセッションは進みました。

 私は「Kさんは目の前の椅子に座っている義父(おじいちゃん)に言いたい気持ちを全部言ってください」と伝えました。すると、言えなかった今までの思いの限りを涙ながらに言えた波動が私にも伝わってきて、傾聴している私自身が涙を抑えるのに必死でした。

 Kさんも義父も互いに言いたいことを言い切りました。Kさんは第三者の視点から客観的に二人の関係性を見つめ、その後、神様との心情的な出会いを話していく中で、自然に父母の心情に立っていきました。

 「二人の関係を見るとどうですか?」とKさんに尋ねると、「おじいちゃんに情が行きます」と答え、父母なる神様の立場から「おじいちゃん」の心に寄り添っているのが伝わってきました。

クライアントが変わると相手も変わり、周りも変わる
 セッションの中での祈祷後、「今感じたこのおじいちゃんへの気持ちを生活に生かすためにしたいことは?」という質問をすると、Kさんは仕事の帰りにおじいちゃんの好きなまんじゅうを買って帰宅したいとのことでした。

 家に帰ってKさんが「おじいちゃん、おいしいまんじゅうがあったからどうぞ」と言って差し上げると、今までになく「ありがとう」と温かい表情で義父は接してくれたとのことでした。

 その夜、コーチングを受けたこと、その後のおじいちゃんへの思いと出来事をご主人に話すと、嫁舅が心を通わす姿の話にご主人は涙ぐんでいたということでした。
 コーチングの深さと素晴らしさを痛感しました。

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 次回は、FSコーチングのセッションを受けた60代女性の感想をお届けします。

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