ファミリーサポートコーチング講座

 「ファミリーサポート(FS)コーチング講座」は、文字どおり、より良い家族関係や人間関係を実現するために読者の皆さまをサポートするコーチング講座です。
 毎週月曜日配信予定です。皆さまの家庭生活、信仰生活、社会生活にぜひお役立てください。

第41回「ポジションチェンジ」について

ナビゲーター:西森 響
監修:阿部 美樹(伝道教育局)

 今回は、「ポジションチェンジ」についてお伝えします。

【FSコーチングスキルの一つ】
 FSコーチングのコーチング基本スキルは、三つあります。
 「陽陰の統合」「ポジションチェンジ」「チェインプロセス」です。

 今回は、ポジションチェンジについてお伝えします。

 ポジションチェンジは、特定の人間関係を改善する糸口を見つけることができ、さらには日常の信仰生活に結び付けることができる大変効果的なスキルです。

【異なる視点を体感する】
 ポジションチェンジとは、自分の位置や相手の位置、第三者の位置など立ち位置を変えることによって、物事の見え方や感じ方が変化することを体感するコーチングのスキルです。

 NLP(神経言語プログラミング)のポジションチェンジでは、次の三つのポジションを扱います。

・第1ポジション(自分の視点)

・第2ポジション(相手の視点)

・第3ポジション(第三者の視点)

 FSコーチングでは、これに加えて、第4ポジション(真の父母様の視点)も扱います。

 読者の皆さまも、相手はこんなふうに考えているのではないだろうかと相手の気持ちを想像したことがあるでしょう。
 ポジションチェンジでは、ただ想像するだけでなく、実際に立ち位置を変えて物事を見ますので、想像していたこととは全く違う視点に気付ける可能性があります。



【椅子または座布団を使う】

 クライアントにとって今コミュニケーションがうまくいっていない相手、心配な相手などを課題を抱える特定の相手(Aさん)として選びます。

 第1ポジション(自分の視点)、第2ポジション(Aさんの視点)のために二つの椅子(または座布団)を用意します。自分が第1ポジションに座り、Aさんが第2ポジションに座っていることをイメージします。

 その状態で第1ポジションから第2ポジションにいるAさんに伝えたいことを全て口に出して(あるいは心の中で)伝えます。

 次にコーチが「昨日の晩ご飯は何でしたか?」というような質問をして、クライアントがそのAさんに言いたいことを伝えるという状態をリセットします。このことを「ブレイクステイト」と呼びます。

 そしてクライアントは第1ポジションに自分のイメージを置いたまま、体はそこから抜け出して向かい側の第2ポジションに移動しAさんになったイメージで座ります。
 クライアントの言葉を聞いたAさんはそれを受け止めるかをコーチが聞きます。そしてAさんの立場で言いたいことを言葉で表現してもらいます。

 必要ならば何度でも二つの椅子を移動して会話を続けます。

 コーチが「もうお互いに言うことはありませんか?」と質問することに対してクライアントが「はい」と答えたら、第1ポジションと第2ポジションとのちょうど中間にある第3ポジション(第三者の視点)に移動します。

 「二人の関係を見てどのように感じるか」とコーチが質問し、クライアントが答えることで客観的な視点を導きだします。

 さらに第4ポジションである真の父母様の視点から見るとクライアントとAさんとの関係がどう見えるのかをコーチがお聞きします。

※椅子または座布団は、実際の会場でセッションを行うときに用います。Zoomセミナーなどでは椅子も座布団も用いずにイメージだけで行うこともできます。

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 次回は、「IメッセージYOUメッセージ」についてお伝えします。

【ご案内】
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