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信仰の伝統
教会創立以前から文鮮明先生に侍って(80)

 家庭連合の信仰の長兄である金元弼(キム・ウォンピル)先生(1928~2010)の講話をまとめた書籍、「信仰の伝統」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 本書を通じて神様の深い愛と文鮮明先生の心情の世界、信仰の在り方を学ぶことができます。

金元弼・著

(光言社・刊『信仰の伝統 教会創立以前から文鮮明先生に侍って』より)

第二部[講話集]生命と愛と理想を懸けて
一、何よりも神のものを愛する

▲金元弼先生

弱いメンバーをどう導くか

質問:センターにものすごく難しく、弱い一人のメンバーがいると、その人によって全体の動きが妨げられてしまう場合が多いのです。そういった場合、どんな形で導いたらいいでしょうか。具体的に、どれだけの時間を割いて面倒を見てあげたらいいのですか。

回答:その人が良くなるまで面倒を見るのです。ところが、そういう人をほかの強い人のように、どんどん引っ張っていったのでは、ちょっと困ります。その弱い人のことを、よく理解してあげるように努めることも大事です。この人は、こういう所が欠点ですから、よく理解してあげましょうと。

 皆さん、例えば10人の子供をもっている親がいるとしましょう。ところが、9人の子供は話もよく聞くし、なかなか元気なのに、一人だけはいつもピリピリしていて病気になりやすいとします。そうしたら親の心はどこへいくでしょうか。その一人に親の心は向かい、それは元気になるまで続きます。そして9人の兄弟は、「お前は弱いから、駄目、駄目」と言ってはいけないのです。全員が助けてあげれば、その人は良くなることができます。

質問:私には霊の子女が何人かいたのですが、離れてしまいました。どうしてそういうことが起こるのでしょうか。

回答:霊の子女になった時に、どれくらい面倒を見たのですか。例えば、人が子供を生んだのに、世話をしなければ病気になってしまいます。霊の子女も、よく見てあげると、落ちないのです。生む時も重要ですけれども、生んでから自分一人で歩き、自立できるまで育てることは、もっと大事なことです。そうしないと、子供は親からどんどん離れていくのです。「子供をたくさん生んだのだから、面倒を見る時間がなかった。一人くらいだったらよくできたのに」というのは言い訳です。要するに、面倒を見てあげれば、そうは落ちません。

 自分が十分にできないときには、人の手を借りてでも面倒を見なさい。一般の人も、子供を自分で面倒見きれないときには、託児所に預けて、ほかの人に面倒を見てもらうでしょう。そうしてあげないと、その子供はどうなるのですか。

 犬も世話をしてあげると、よく家を守ります。ほったらかしにしておいたら、家を守りません。動物もそうならば、人間はなおさらです。

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 次回は、「心情を備えてみ言を受ける」をお届けします。


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