FSコーチング講座 72
「共に成長していきたい」

ファミリーサポートコーチング講座

　「ファミリーサポート（FS）コーチング講座」は、文字どおり、より良い家族関係や人間関係を実現するために読者の皆さまをサポートするコーチング講座です。
　毎週月曜日配信予定です。皆さまの家庭生活、信仰生活、社会生活にぜひお役立てください。

第72回「共に成長していきたい」

ナビゲーター：西森 響
監修：阿部 美樹（伝道教育局）

　今回は、FSコーチングのセッションを受けた50代女性の感想をお届けします。

主体的行動を引き出す
　私は普段から祝福に向かう青年や青年部につながっていない青年の教育をしています。

　ある時、自分に自信がなく会社説明会に行けず、就職活動になかなか主体的に取り組めない青年の相談を受けました。

　その青年の話をよく聴いてコーチングを行ったのですが、その直後に挑戦した一社で就職が決まったと、青年の喜びの報告がありました。

　その青年は、「就職したイメージを持てたので不安なく就職活動ができた」と言ってくれました。職場もイメージどおりだったそうで、本当に良かったです。

　その人の潜在意識に働きかけ、潜在能力を引き出すコーチングによって、クライアントが主体的に行動するようになる可能性を見いだすことのできた体験でした。

輝く未来を確信する
　これから祝福に向かう青年に対しても、コーチングを通して自身の潜在意識が引き出され、祝福を受けて幸せになっているイメージを持つことができたり、必ず神様が相対者を準備してくださっているという確信を持つことができるようになったりして、主体的に祝福に向き合えたというケースが見られるようになりました。

　そうなると、無駄な駆け引きや葛藤を持つことはありません。その人の本心に働きかける神様の願いの中で、自然と導かれていくのを感じています。

　コーチングは相手の潜在意識に問いかけながら行いますが、具体的には「交流」「約婚」「祝福」とイメージを膨らませつつ、その問いに対して自分で答えを見つけていきます。

　交流する前であっても、客観的な視点、神様の視点で見つめることによって、多くの気付きが与えられるのではないかと思います。

　特に、「チェインプロセス（夢の実現）」というスキルは、輝く未来を確信して、進むべき道に明かりをともすような役割を果たしてくれます。

　与えられた個性を引き出し、天国創建のために私自身を用いようとしてくださる神様の愛を感じられたら、より素晴らしいなと思います。

相手の気持ちを受け止める
　コーチングを学んで深まったことは、こちら側が理解してほしいものと、本人が求めている答えは同じではないということです。

　今までは自分でも気付かないうちに「教える」ことが中心で、「相手がどう思っているか、何を感じているか」を聞かないまま、勝手に理解してくれていると思い込んでいたことに気付かされました。

　コーチングを学んでからは、どう感じたか、どう理解して受け止めたかを聞くようになり、相手の表情にもよく気を配り、相手の気持ちを大切に見つめ、受け止めるように意識をしています。私自身もコーチをしながら共に成長していきたいと感じています。

　これからFSコーチングがより必要になると思います。
　幸せになりたい、何かをしたい、という希望が見えにくい人が最近は多く見られますが、そのような場合にもコーチングは有効だと感じています。

　文化共産主義が広がりを見せることに危機感を感じながら、コーチングの可能性を共に考えていきたいです。

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　次回は、「リソース」についてお伝えします。

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