2022.04.22 12:00
続・日本統一運動史 10
大阪
真の父母様が「母の国」である日本に向けて語られたみ言や、教会員たちの涙の証しなど、「続・日本統一運動史」では、1965年以降の「知らなかった」エピソードをお届けします!
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歴史編纂委員会・編著
第四章 真の御父母様との一体化時代
一、真の御父様、21年ぶりの御来日(1965. 1. 28〜2. 12)
(9)大阪(1965. 2. 2〜3)
「夕刻7時になって、ようやく御一行到着。『御父様、お帰りなさい』の言葉に迎えられて、車から降りられた大先生は、二階に上がられてしばらく祈祷された後、歓迎会に臨まれた。まず松本(道子)地区長の喜びの言葉が述べられて、次いで澤浦兄(神戸教会長)が『幼いながら、忠君愛国の魂を持つ日本青年として、最後まで罪悪と戦う覚悟であります』と決意を表明した。
大先生は、天に対して語りかけられるように祈祷された後、大阪について、次のように語られた。『東京は、東のエデンの園を表し、名古屋は、名高い古い屋敷を表し、ここ大阪は、大きな峠を思わせます。ゆえに、大阪の地は、勝敗を決する十字架の峠であり、この地の復帰が、日本あるいは世界の栄光の峠になることを願います』と、まず土地の因縁を述べられて、『大阪は皆が一つの家族という感じが強いところです。神を中心として、心情がつながれていれば、国境も何も問題ではない。先生は、日本人である。日本を真に愛する者が、真の日本人であり、世界を、天宙を愛する者は、世界人であり、天地に公認される者となることができる』と、大阪の兄姉たちに対する印象を語られた。
その後『茨なる道の復帰路程』と題して、延々3時間余りにわたってお話しされた。午後11時半、ようやく食卓につかれ、松本(道子)地区長の手料理を、おいしそうに召し上がられた。続いて崔先生から、御母様からの愛深きお言葉をいただいた。」(『成約新聞』特集号、1965. 3. 15付より)
1. 御言『茨なる道の復帰路程』(2. 2)
「路程の目的地は、神の創造の完全なる基準を確立するところにあり、完全なる人間がいなければ、完全なる万物も宇宙もない。完全なる基準とは、神の願いをかなえる喜びの根源の相対物であり、その基準は愛である。神の中心、最高のものを基準とするからであります。復帰、天宙創造目的完遂には、完全なる基準が必要で、これが再臨主であり、どの宗教の教祖も完全であり得なかったがゆえに、完全なる教祖が現れざるを得ず、再臨の必要性があるのであります。この完全なる基準、中心を失っているほど悲しいことはなく、いかなる国策より、あらゆるものより必要で大切なものは、この一人なる中心であり、それを求めるには長い時間がかかったのであります。
この心情の基準に至らなければならない。心情が心情をつくることはできないゆえ、外的条件を通して内的なものを完成しなければならないゆえ、完全なる心情を立てるには、説明の真理が必要であり、今日までの歴史は、真理を求めてきました。今日までは、真理がなく、真理と一体化した生活基準(行動)がなく、人格が現れていなかったが、完全なる真理と人格が来れば、神はそれに関係を持たざるを得なくなり、関係を持つことにより、自然と心情が沸いてくるのである。神も人間も、これを求める蕩減のために神の子を犠牲にしてきた辛さは想像もつかないのであります。しかし蕩減を終えれば、それに相対する神の心情と交わります。
今こそ人格変革を180度成して、自分よりも日本を愛する人に。日本に日本を救う勇士がいなければ、統一教会の勇士がなろうというのが統一精神です。さらに日本より世界を。世界を愛するより神を愛し、大きな目的観を持って、いばらの道であればあるほど神が近寄ってくることを知り、大きく願って足らぬなら神が補うことを知って、天命を全うしていこう。」(要約)
2. 2月3日出発前の御言(1965. 2. 3)
「なぜ伝道するのか。誰のために伝道するのか。天宙復帰には己が完成勝利しなければならず、伝道は(最終的には)己のためにするのだ。我々の勝利のためには最低12人の(信仰の)子女を産まなければならない。それが蕩減であり、神の宴に招かれる礼服である」(抜粋)
3. 揮毫
「統一の勇士群世界を制圧す」
「勝越大阪之峠」
「天地復帰之願」
4. 大阪の聖地決定(1965. 2. 3、大阪城内)
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次回は、「高松」をお届けします。