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スマホで立ち読み Vol.15
『生きた神様が働くとき』3

神明忠昭・著

(光言社・刊『ドクター神明の信仰エッセー 生きた神様が働くとき』より)

 スマホで立ち読み第15弾、ドクター神明の信仰エッセー『生きた神様が働くとき』を毎週土曜日(予定)にお届けします。
 UTS(米国統一神学大学院)の名誉総長である神明忠昭(しんみょうただあき)先生が、数々の試練を乗り越える中で出会った天の父母様(神様)と真の父母様の深い愛を証しします。困難の中でも生きて働かれる神様の愛を発見する秘訣(ひけつ)を教えてくれる一冊です。

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第一章 愛して、仕えて、一体化

1 自分を無にしたとき、お父様が干渉してくださった(2)

 それから5カ月たった12月のある日、突然UTSから手紙が舞い込んできました。驚くべきことに、その月の給料の小切手が、少額ですが同封されていました。まだ雇用の契約書のサインもしていないのに、です。

 これは後に総長から直接聞いたことですが、総長がダンベリーの真のお父様にUTSの報告をしに行くたびに、お父様は何度も語気を強めて、「神明はUTSで教えているのか」と言われたとのことです。それで、さすがの総長もこれ以上はそのままにしておくことができず、まだ私を雇っていないのに、パートでもいいから雇ったという形にしたというのです。

 その翌月から、すなわち19851月から正式にパートの講師の立場で、UTSで教えることになりました。まだフルタイムの助教授の立場は許されませんでした。

 そんなある日、朝拝の担当を頼まれました。そこで「カインの救い」と題する説教を通して、忍耐は必ず神様に通じるという内容を話したところ、参加していた数人のカイン的な学生が感動のあまり、すすり泣きを始めたのです。

 その渦が広がり、当時はほとんどの学生が米国人食口(シック)でしたが、「ドクター・シンミョウの手にかかると全ての悩みが解決される」といううわさが流れました。そして、次々に学生が相談しにきたのです。私も、最も悩んでいる学生がどこにいるかと気になり、神がかり的になって探し回りました。そのためには自然に足が動き出していました。それを聞いた総長は驚いたらしく、その月の終わり頃には、私をフルタイムの助教授に任命してくださいました。

 最終的には、それから9年半後の1994年春に、思いがけず私自身が真のお父様からUTSの第2代総長に任命されることになりました。そのときお父様は、「UTSは自分のものではないと祈ったその祈りによって自分を無にしたので、総長に任命されたのだ」とおっしゃったのです。

 そのように祈ったのは自分が全面的に拒否されたからだったのですが、その祈りは時空を超えて神様に通じ、ダンベリーの真のお父様にも通じて、お父様が干渉してくださることになったのだと思います。

 今は霊界におられる真のお父様が、地上の真のお母様と共に神様の実体として立っていらっしゃるので、そのような私たちの祈りと努力をもっと敏感に感じられるに違いありません。そうして、私たちの所に必ず来てくださり、全ての問題を解決してくださるはずだと思うのです。

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 次回は、「キリスト教神学を教える資格」をお届けします。お楽しみに!



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