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心情開拓
心霊を育てる生活原則(192)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』〈200549日第3版発行〉より)

19 自分に勝とう

▲李耀翰先生

霊界の作用

 行動の動機が自分から出発したのではなく、他の人からの横的なものであれば、サタンは見逃しません。人はあらゆる面で霊界からの指示を受けています。私たちにはよく分かりませんが、霊界は地上のことをすべて監視しているのです。

 日常生活の中で、主管性を転倒し、上司に心配をかけたり、不信したりすると、事件が起きる条件が成立するのです。何の条件もなしに、偶然に事件が起きることはあり得ません。人々は事件の背後にある霊界のことを知らないので、事件が起きるとみな、「ああ、縁起が悪い」と思うのですが、そこには霊界が干渉して、そうならざるを得ない原因があるのです。

 六・二五韓国動乱の時、お父様は共にいる食口(シック)に「爆弾が投下される時には、先生を中心として100メートル以内には爆弾が落ちないから、他の所に逃げずに先生のそばにいなさい」とおっしゃいました。

 そして先生が庭に出て静かにお祈りされていると、その時戦闘機が、夕立のように爆弾を投下していきました。お父様がおっしゃることを聞かずに、その場から逃げ出した人たちは、爆弾を受けました。

 金鎮洙(キム・チンス)牧師という人は、お父様を尊敬していた人でした。またお父様も彼を「立派で、愛国者である」と褒められていましたが、その時彼は、お父様のおっしゃったことを守らずに、その場を逃げ出して亡くなりました。お父様は、霊界からどのように避難すれば身を守ることができるか、啓示を受けておられたのでした。

 ですから、戦争にまで霊界が干渉していることが分かります。霊界は、世の中で起きているすべてのことに干渉しているのです。死人が再び生き返る場面も、人々はそれが霊界からの働きかけであることを知らないので、不思議に思うのです。

 ですから、私たちはみだりに心配をかけたり、不信の行動をしたり、気ままに考えたりすることを避けなければなりません。そうしなければ、ついにはサタンは「よし、そのように悪い行いをすると、良くないことが起きるぞ」と言うのです。

 なぜ、そのようなことが起こり得るのでしょうか。経験豊かな人は、未来に起こり得ることをはっきりと見抜くことができます。そして自信をもって予言します。今はスピード時代なので、すべてのことが明らかになります。昔は先祖が罪を犯しても、その時は分からないので処罰されることがなく、34代後になってそれが明らかになっていました。

 ところが今日は、3年以内に処罰されます。聖書には、34代まで罪が伝えられると記されていますが、今日では、自分が犯した罪は、その代に蕩減(とうげん)しなければならないというのです。それほど私たちは、スピード時代に生きているのです。

 ゆえに私たち信仰者は、幼い時から黙々と善を実践する生活をしなければなりません。善を行う人は、すぐ結実を得られなくても、不平不満を言わないで、耐え続けて尽くさなければなりません。聖書には、「人に右の頬(ほお)を打たれたならば、左の頬まで出しなさい」と記されています。打たれた頬は痛くても、心は楽になるようになっているのです。

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 次回は、「戦いの対象は自分」をお届けします。


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