2021.02.12 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第27回 落ち込みやすい性格をどのようにすれば変えることができますか?
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回の質問は、「落ち込みやすい性格をどのようにすれば変えることができますか?」という質問です。
一般的に「落ち込む」のはどのようなときでしょうか?
それは、「嫌な出来事」「嫌な相手」「嫌な感情」と出合ったときではないでしょうか。
自分が望まないこと、気分の悪いことに対して、人はそれを「嫌なこと」と捉えます。
苦手なことや苦手な人に対しては「嫌だ!」と感じるものです。
このような、嫌な出来事、嫌な相手、嫌な感情を「悪いこと」だとして受け止めるならば、落ち込みやすくなってしまいます。
しかし、苦手なことや苦手な人は、それ自体が決して「悪」なのではありません。
苦手なことに挑戦することを通して、むしろ自分の能力が高まったり、個性が磨かれたり、受容能力という心の器が広がったりするなど、自分自身が成長するものです。
また、苦手な相手を理解しよう、嫌な相手をも受け入れようと努力することを通して、人間関係力が高まるなど、人格が育まれるようになります。
ところで、「落ち込みやすい人」「葛藤しやすい人」の特徴には、物事を「理想」、すなわち「望んでいること」と「現実、望んでいないこと」とを対立的に捉える傾向性があります。
それを極端に言えば、望んでいることを「善」と見て、望んでいないことは「悪」と考える「善悪の対立」というような構図です。
「なりたい自分と現実が違い過ぎる」という自分に対する葛藤、「私の考えと相手の考えが違う」という人間関係での葛藤、「頑張っているのに成果が上がらない」という仕事上での葛藤、「ゆっくりしたいのに忙しい」という生活リズムにおける葛藤、「豊かになりたいのにお金がない」という経済的な面での葛藤など、さまざまな葛藤があります。
一方、どんな状況においても「安らぎの心」を持って生きている人の特徴はどのようなものでしょうか。
それは、望んでいることが実現しているときだけでなく、実現していない状況のときにでも、その心を保ち続けているという特徴があります。
それは、「敵はいない」という安心感、「無駄なものはない」という価値観、「全てを成長するチャンスである」と捉える向上心、「全ては必要なもの」と肯定的に捉える承認の姿勢などです。
このような生き方の特徴を一言で表現すれば、「全ては私の幸せのために神が与えてくださる」という信念です。
すなわちどんな状況にあっても、「神は私に必要な人と出来事と環境を与えてくださる」という捉え方を持っているということです。
しかし、堕落によって私たち人間は自己中心に物事を見つめやすい癖がついてしまいました。
自己中心的に捉えるようになると、損得で物事を考えたり、快・不快で判断したりするなど、ある意味で対立・闘争的に考える傾向性が強くなります。
このように、自己中心的に捉えるようになると、神からどんどん遠くなってしまいます。
もし、神の立場に立って物事を見つめるようになれば、今まで損だと思っていたことが、むしろ「愛の実践」であることに気付きます。
不幸だと思っていたことが、実はそれが「試練」として自分が良い方向に変わる転機になったり、災難だと思っていたことが「訓練」として人間の成長につながったりするなど、全てのことが幸せを実現するための重要な要素となります。
すなわち、「矛盾がもたらした対立物」という観点からではなく、「神が与えてくださったペアシステム」という観点への意識の転換です。
このように、神様から自分は「承認されているんだ」「愛されているんだ」ということに気付くことこそ、より「安らぎの平常心」「安定した心のバランス」を持った人生につながっていくのではないでしょうか。
皆さんからの質問をお待ちしています。
「人生相談Q&A」で、ほぼ5分でお答えいたします。また、お会いしましょう!