コラム・週刊Blessed Life 153
何か得体の知れない「変化」がこの世界で起きつつある

新海 一朗(コラムニスト)

 2021年、世界はどこへ向かうのでしょうか。
 今世界で起きていることは、何か得体の知れない「変化」であることは間違いありません。

 要因は少なくとも二つあります。

 第一に、コロナ禍の対策に追われている各国は、どこも企業の倒産、雇用の削減、国民および企業や失業者への手当など、経済の低迷の中、経済対策に取り組んでおり、与野党間の政策の対立が先鋭化していることです。加えて、ワクチン問題で、ワクチンの確保と接種の対象や体制について論議が活発に交わされています。

 2021年は、引き続きコロナ対策が世界を悩ませる主要な問題であることは確実です。すでに、イタリアの政権では2人の議員が辞職してコンテ首相の進退を揺さぶる事態となり、オランダでは内閣総辞職、ロシアでも内閣総辞職という政治の危機的状況が生まれています。アメリカでは、国民一人14万円の支給が始まる予定です。

 もう一つは、アメリカの大統領選挙が巻き起こした一大要因であり、バイデン政権の誕生がもたらす世界への影響と各国の反応です。

 特に、アメリカの主流メディアおよびSNSがバイデンへの一方的な支援とスキャンダルの隠蔽(いんぺい)を敷く半面、トランプへの執拗(しつよう)な誹謗(ひぼう)と妨害を加えた事実は、選挙結果に大きな影響を与えました。

 バイデン側の不正選挙の事実に一切言及せずに黙殺したことは、メディアの在り方が問われる行為として強く認識すべき問題です。主流メディアの偏向と傲慢さがメディアの意義を根本的に喪失させました。

 このような極端な偏向的姿勢は、世界の主流メディアにも同様に当てはまる問題として考えなければならないことです。
 このまま行けば、人々が主流メディアから離反し、主流メディアそのものが壊死(えし)に至ることも考えられます。深く、反省すべきことです。21世紀の世界平和を実現するためにも、メディアの公正性、道徳性は確保されなければなりません。

 今世界で起きていることの諸問題を大きな観点から見れば、金融グローバリズムによって世界経済を実質的に支配してきたグローバリストのエリートたちが築き上げた「既得権益」の世界的なネットワークに対して、トランプが「アメリカ・ファースト」を叫びつつ、在任4年間で果敢に挑戦してきたことが大きな問題となったのです。

 既得権益層にとってトランプは許せないという共通の認識が生まれ、アメリカ国内のみならず、既得権益者たちの世界的なネットワークからの「トランプ落とし」の体制が不可避的に構築され、トランプはその世界的な抵抗をもろに受けたというのが隠された真実です。
 外国勢力の干渉という不正選挙が強く示されたのも、グローバリストたちの大反撃を食らったと見るべきです。経済権益を犯すものは許さないという論理です。

 何か得体の知れない「変化」がこの世界で起きつつあるというのは、世界的に構築された経済の大きな枠組みをトランプが相当痛めつけたか、壊したという事実によって、巨大台風のような、爆風ハリケーンのような破壊的なトランプつぶしの米国大統領選挙が起きたのです。

 一石を投じたトランプの戦いは続きます。トランプはフロリダに政治活動のための新事務所を開設しました。今後アメリカをどのように変えるのか。
 合衆国憲法に示されているように、神が建国したアメリカは今、神の願いに立つリーダーを必要としているのです。