2021.01.29 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第25回 何事にも意欲が湧かず力が出ません
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回の質問は、「仕事や家庭生活など、何事にも意欲が湧かず力が出ません。どうしたらいいでしょうか?」という質問です。
人生を楽しく、うれしく、充実したものにするために大切なことは何でしょうか?
それは、意欲や好奇心ではないでしょうか。
仕事などにおいても、目標に向かって進み、それを実現するためには、知識や経験や能力以外に意欲が必要です。
意欲が高まってくると、自主性や責任感、創造性や問題解決力、さらには継続する力までも高まります。
意欲は、好きなこと、関心のあること、面白いことに取り組んでいると、自然に湧いてくるものです。
例えば、幼い子供たちも、遊園地など楽しいところで遊んでいる時は、目をキラキラさせ、意欲満々であり、元気に走り回るのではないでしょうか。
遊園地で仕方なく我慢して遊ぶ子供の姿は想像もできません。
ところが、大人になると「仕方なく…」「やらないといけない」「嫌だけど…」「やるべきだ」「苦手だけど…」「周りに迷惑を掛けないようにやろう」という状態が続くようになると、我慢の限界に達して、やがては心がまひして空回りするようになります。
ですから、意欲が湧かず、力が出ない人の第一の特徴は、「やりたい」ではなく、「やるべきだ」「やらねばならない」という思考しか持てない、疲れた人になっている可能性があるということです。
また、課題や問題に直面すると、「どうしてこのような問題が起きたのか?」「何が問題だったのか?」「何が悪かったのか?」と、原因や課題の分析を始めることが多いものです。
すると自分の欠点や悪いところばかり発見し、反省して、改善するように努力しなければならないと思い、取り組むようになるのです。
しかし問題や原因が解明され、それは正しいことだと頭では理解したとしても、意外にも意欲はあまり高まらないものです。
課題の克服の必要性が分かっても、「果たしてできるだろうか?」という不安、「できない場合には周りから責められるかもしれない」という恐れなどが湧いてくるからです。
なぜなら、人は誰もが無意識に「安心」「安全」を守ろうとして、不安や恐れを避けようとするからです。
例えば、「氏族を伝道すべきだ」と頭では分かっていても、氏族から反対された経験に基づいて、まず不安や恐れが湧いてくるため、なかなか行動に移すことができなくなる場合があるのです。
このように、意欲が湧かずに、力が出ないという人の第二の特徴として、「願いの実現」に意識が向くのではなく、「課題とその原因」に意識が強く向き過ぎる傾向性があるということです。
以上のことを踏まえると、意欲を高めるためには、課題やその原因を追究することよりも、自分の「願っているもの(やりたいこと・なりたいこと)を明確にする」ことがとても大切なことです。
その時に、「やらなければならないこと」や「やるべきこと」ではなく、「やりたいこと」「楽しいこと」こそ心からの願いであり、そこにこそ意識を向けるべきだということです。
例えば、好きな趣味のこと、関心のあるドラマのこと、楽しい旅行のことなどを考えてみただけでも、意欲に火が付くことがあります。
そして、仕事や家庭のことなど、最も大切な「願いが実現した喜び」「成功した歓喜の充実感」「愛が結ばれた幸福感」を心に鮮やかにイメージしたときにこそ、より前向きな意欲が湧いて、気持ちも高まってワクワクするものです。
まさに、「喜び」と「意欲」とは表裏一体だからです。
ですから、「意欲」を高めるには、まずは、自分の「願っているもの」、すなわち「やりたいこと」「なりたいこと」をより明確にし、そこに意識を向けるようにしてみることが大切だということです。
皆さんからの質問をお待ちしています。
「人生相談Q&A」で、ほぼ5分でお答えいたします。また、お会いしましょう!