2021.01.24 22:00
松本雄司氏の
夫婦愛を育てる16のポイント 12
5 信仰と夫婦愛②
アプリで読む光言社書籍シリーズ第15弾として、「夫婦愛を育てる16のポイント」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
『愛の知恵袋』でおなじみの松本雄司氏が『祝福家庭』誌に連載していた「夫婦愛を育てるために」の書籍版です。男と女の違いから夫婦の愛・夫婦生活に至るまで、ポイントを分かりやすく解説し、まとめています。
松本 雄司・著
信仰と信仰観
妻はともすると、生活面での外的な細かいことを重視し、夫がそれをしていないと、「この不信仰者め」と決めつけやすいのです。その夫は、本当に信仰がないのでしょうか。
私たちは自分の考えに合わないと、その人を「不信仰者」と思いやすいのですが、それは「信仰がない」のではなく、「信仰観が違う」だけなのです。「何を最も重視するか」、すなわち 信仰生活の中で、ある人は、アダム・エバ問題の分別を最重要と考え、ある人は、中心性(カイン・アベル問題)を絶対視します。また、礼拝参加や、伝道実績や、献金で評価をする人もいます。これらはみな大切なことではありますが、何を「最重要」と考えるかは人によって違います。そういう意味では、食口(シック)が百人いれば、信仰観も百通りあるのです。
自分の秤(はかり)に合わない人を「不信仰」と決めつけてしまうことは、大きな間違いを犯すことになりかねません。
信仰と夫婦愛
摂理的活動や集会には熱心であるが、夫(妻)に対しては、本当の意味で大切にしようとしない。相手が内心どんなに葛藤(かっとう)し、悩みを抱え、忍耐だけで夫婦関係を維持しているような状態であっても、本気で向き合ってあげようとしない……。こんな夫婦の姿で、果たしてよいのでしょうか。神様と天地人真の父母様が「おお、み旨に熱心でよろしい!」と、喜んでくださるでしょうか。
信仰生活において、「神と私」「メシヤと私」という縦的関係は、最も重要なことですが、それと同じくらいに「夫と妻」「親と子」という横的関係も重要であるというのが、天一国(てんいちこく)時代に求められる祝福家庭の姿であると思います。
神様のみ旨成就の道には、何らかの家庭的犠牲が伴うことはやむを得ませんが、それはどこまでも、「夫婦」「親子」でよく話し合い、理解し合っていてこそ、神様の前によき供え物になれるのではないでしょうか。
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夫が主体であり、妻が対象だということを知らなければなりません。このような基台を造成した土台の上に、夫と妻が一つとなって新しい主体に侍(はべ)り、対象の立場に立つようになるのです。すなわち、神様と愛の関係を結ぶことのできる、相対格となるのです。愛は主体と対象関係が成立しない限り、訪ねてきません。(『祝福家庭と理想天国Ⅰ』1234ページ)
《ポイント!》
一、自分の秤(はかり)で相手を決めつけない。
二、「一つ屋根の下の同志」から「真の夫婦」へ。
三、多忙でも夫婦間の情愛を大切にしよう。
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次回は、「男のプライド①」をお届けします。