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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第19回 話し下手をどのように克服したらよいでしょうか?

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)


 皆さん、こんにちは!

 今回の質問は、「話し下手をどのように克服したらよいでしょうか?」という質問です。

 企業では、「コミュニケーション能力のある人」を採用基準の上位項目に挙げています。
 しかし現状は、メールやラインなどのSNS、テレビやスマートフォンでのゲームの普及などを通して、「人と会話をする」という機会が少なくなりました。

 家族構成も大家族から今日では核家族が一般的となり、一緒に暮らす人の数が減少すると同時に、家族間の対話も少なくなっています。

 さらに、「コミュ障(コミュニケーション障がい)」という言葉も一般化してきているように、コミュニケーション能力に課題を抱えている人が増えています。

 ところで、話し下手だと悩む人にはどのような特徴があるでしょうか。

 その一つに、「必要以上に相手のことを気遣う」「相手の反応を気にし過ぎる」ことがあります。
 「相手が自分のことを受け入れないのではないか」とか、「自分を悪く思うのではないか」、あるいは「笑われてしまうのではないか」というように、相手が否定的な反応をすることを心配します。
 そうして、戸惑いと葛藤の中で、自分の思いを表現できなくなる状態になってしまうのです。

 では、どのようにしたらよいでしょうか?
 このような時、話し下手という「短所」に目を向けるのではなく、「長所」に目を向けることが大切です。

 話し下手な人は、話が苦手な半面、三つの長所を持っている場合が多いものです。

 第1の長所は、話さない分だけ、「聞き上手」になれるということです。

 相手の反応が気になる人こそ、それを確認するためにまず話を聞こうとします。
 相手の話を熱心に傾聴することを通して、相手の意見や気持ちを理解することができます。

 自分の気持ちを理解してくれる人に対して敵意を持ったり、反発したりはしません。
 聴くことを通して関係性を良好にすることができるので、言葉数が少ない会話であったとしても、有意義なコミュニケーションをとることができるはずです。

 第2の長所は、言葉数が少ない半面、「簡潔に話す」ことができるということです。

 長々と話をするから話し上手だとは言いきれません。むしろ、話が長すぎて何を言いたいのかが的確に伝わらなかったり、長すぎて相手から嫌われたりすることもあります。

 話し上手な人の特徴は、話に「簡潔さ」「分かりやすさ」「印象深さ」があることです。
 何事も短く要約することを心がける人の話は、相手に分かりやすく、印象深く伝わりやすいものです。

 そのためには、日頃から「一言で表現すると?」「伝えたいキーワードは?」「三つのポイントでまとめると?」など、意識して準備をする姿勢を持てば、長所を生かせる会話ができるようになることでしょう。

 第3の長所は、「相手の心を開かせる失敗談」があることです。

 人は「成功の体験談」に関心があると同時に、「失敗談」にも関心があります。
 成功の体験談ばかり話すと、相手は「自分にはできない」「難しい」という気持ちが出てくることがあります。

 半面、失敗談を正直にあからさまに話すと、相手に「笑い」が出て話が盛り上がることがあります。
 率直な姿勢に安心感と好感を持つからです。

 自分の失敗を隠そうとすると話がぎこちなくなりがちですが、自分の失敗や弱点を、笑われてもいいと思って表現すれば、円滑な会話になります。
 まさに「欠点を武器にする」ということです。

 このように、「聞き上手」になること、「簡潔に話す」こと、さらには「失敗談も率直に話す」ことで、コミュニケーションに大きな変化がもたらされることでしょう。

 皆さんからの質問をお待ちしています。
 また、お会いしましょう!

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