家族の絆づくり 143
「楽しく生きる」ことのススメ

ナビゲーター:阿部 美樹

「やるべきこと」よりも「楽しいこと」
 「あなたにとって楽しいことって何ですか?」と尋ねられたら何と答えますか。

 案外、「楽しいことは何か?」ということよりも、「やるべきことは何か?」をいつも考えてばかりかもしれません。

 そうなると、「やりたい」という意欲を持った行動よりも、義務感、使命感で行動することが習慣化する可能性があります。

 自分が何をやれば楽しめるのかを常に考え、それを習慣にすることで、本当の自分の個性や良さが見えてきます。趣味でも何でもいいので楽しいと思える時間を増やしてみましょう。

 楽しい気持ちで仕事をしていたら仕事も楽しくなりますし、楽しい人のもとには楽しい人が集まるし、楽しい出来事も引き寄せて、ますます楽しくなります。

 また、なかなかうまくいかないような難しいことや困難なことにチャレンジし、それがうまくいった時の喜びや楽しさはひとしおです。

 仕事においても、趣味においても、やればやるほど奥が深く、だんだん難しくなるけれど、それを乗り越えたときの喜びは何物にも代え難いものがあります。

 何事にもチャレンジする喜びや楽しさを見いだせたら、それは貴いことです。

楽しく生きるように創造された人間
 人は楽しいと感じている時、脳内ホルモンであるドーパミンが分泌され、喜びを感じたり、記憶力ややる気も増したりします。

 さらに血液の循環も良くなって体が温まり、免疫力も上がります。逆に、楽しいという心がないと、不安や恐れ、心配というネガティブな感情が起こりやすくなります。

 その時は、ノルアドレナリンという脳内ホルモンが分泌され、血液の循環が悪くなり、体が冷えます。体温が1度下がると体の免疫力は30%も低くなり、体内を酸化させ、老化スピードを促進させてしまいます。

 このような人間の特徴を見れば、人間は楽しく生きる人が健康になり、幸せになれるように創造されていることに気付きます。