2020.11.18 17:00
家族の絆づくり 142
「三方よし」ではなく「四方よし」の生き方
ナビゲーター:阿部 美樹
「神様よし」の考え方
今の滋賀県の辺りの近江の国には「近江商人」と呼ばれる人たちがいます。その人たちには、商いをする上での理念として「三方よし」という考え方があります。
それは「売り手よし、買い手よし、世間よし」の三方が良いことです。
商いをする自分たちだけが得をするばかりでなく、商いの相手も得をし、さらに商いをさせてもらう地域の人たちにも喜んでもらえることを大切にして、その考え方が定着しました。
しかしさらに言えば、「神様よし」という「四方よし」という考え方が大切です。
「神様から見たらどうなのか?」「神様は何を願っているのか?」「神様が喜んでいるのか?」を考えて、神も味方する生き方こそ天運があります。
「楽しく」人事を尽くす!
目の前の出来事や与えられた仕事が「本当にやりたいことなのか?」と考えると疑問が多く出てくることでしょう。
「天職が見つからない」という人は、まずは今の目の前の仕事を一生懸命にやることが必要です。天命や天職というものは、人事を尽くさなければ分からないからです。
天命や天職は教えてもらうのではなく、それを知る過程が一番大事です。自分に起こったことを天命と捉え、それがどんなことでも、楽しく人事を尽くすことが大切です。
まさに「天命に任せて人事を尽くす」という姿勢です。
紆余曲折があっても「楽しく」人事を尽くす人に天は味方します。
「楽しいから成功するのであり、成功したから楽しいのではない」のです。
我慢と忍耐と努力という「根性論」を掲げて生きる人が多いのですが、苦労の中であっても、自分の心を楽しくコントロールできる人こそ、幸せを実現することができます。