シリーズ・「宗教」を読み解く 142
UPF創設15周年・UN「国際平和デー」を記念して③
「一人一人の小さな力を合わせて世界平和の実現を」

ナビゲーター:石丸 志信

 UPF-Japanの魚谷俊輔事務総長の講演後、各現場からの活動報告がなされた。
 まず、今年6月以降、全国各地で展開されてきたピースロード運動について、UPF-Japan事務局のスタッフが報告した。

 次に、福岡市在住のイスラーム研究家のフマユン・ムガール氏の報告がなされた。
 ムガール氏は生前親交のあった中村哲医師(2019年12月4日、アフガンで死亡)に触れて、彼の平和の精神を自分たちの活動に生かしていきたいと語り、前日の「平和フォーラム」での講演でも地元の宗教者と共に祈ったと述べた。

▲フマユン・ムガール氏

 広島を拠点にする東和空住職は、地元で継続している超宗教平和フォーラムについて報告。コロナ禍の中で行われたフォーラムで、政治、行政、宗教の役割について意見を交換し、それぞれの役割についてさまざまなヒントや知恵を得ることができ、宗教家らも宗教心を湧き立たせる大きな転機になったと語った。

 上記の講演と報告を聞いた川上与志夫IAPD-Japan会長は、新型コロナウイルスの現状を神からの「警鐘」と「恵み」という二つの意味で受け止めていると総括。一人一人の力は小さいが、これからも力を合わせていこうと参加者を激励した。

 最後に、UPF(天宙平和連合)創設時の文鮮明総裁の基調講演文(「神様の理想世界と平和理想世界王国Ⅰ」2005年9月12日)を読み、UPFのビジョンを再確認した。

▲UPF創設大会翌日の祝勝会での文鮮明総裁夫妻(2005年9月13日)