シリーズ・「宗教」を読み解く 141
UPF創設15周年・UN「国際平和デー」を記念して②
国境を超えて世界が一つとなるという発想は宗教者から出てくるもの

ナビゲーター:石丸 志信

 9月25日に開催された第111回「超宗教フォーラム」では、宗教者の祈りに続き、UPF-Japanの魚谷俊輔事務総長が「UPF創設と国連の刷新、宗教者の役割」と題して記念講演を行った。

 魚谷事務総長はUPF(天宙平和連合)の前身である世界平和超宗教超国家連合(IIFWP)から今日までのUPF超宗教運動の流れを自身の体験を踏まえて報告した。

▲講演する魚谷俊輔UPF-Japan事務総長

 また、「国際平和デー」に国連事務総長が突くことが恒例となっている国連本部前の「平和の鐘」のエピソードを紹介。

 この鐘は日本国際連合協会が寄贈したもので、その提唱者は元宇和島市長の中川千代治。
 日本国際連合協会理事であった中川は、「目に見えることを議する世界機構に、目に見えざる世界の協力と組織を加えることが現下の急務である。国連の議事としている宗教平和会議の実現を希望するものである」と語ったという。

 この考えは、国連を二院制とし「国連超宗教議会」設置を提唱した文鮮明総裁のアイデアに近く、宗教的な理念があってこそ、真の国連の理想を実現することができると訴えた。

 また、文鮮明総裁は「国境線撤廃」というアイデアを提供しているが、国境を超えて世界が一つとなるという発想は宗教者から出てくるもの。国連における宗教者の役割は大きいと述べた。