シリーズ・「宗教」を読み解く 143
聖火の郷(さと)で祈る

ナビゲーター:石丸 志信

 10月4日、聖火の郷(北海道上川郡清水町)で開催された「2020神日本天運相続孝情奉献聖火式」に参加した。

 朝、帯広駅前のホテルで目覚めた時にはまだ雨が残っていた。食事を終えて、聖火の郷に向かって車が進むと次第に霧が立ち込めてきた。しばらく進むと陽光が差し始め霧が晴れてきた。会場に着くころには快晴の空が広がった。

▲盟約平成之塔

 本式典の開会前、「世界平和孝情慰霊塔広場」に赴き、会長団と共にいくつかの記念碑と記念塔を巡った。

 「殉難者慰霊塔」の真向かいにある「盟約平成之塔」では、世界平和宗教連合会長として花束をささげた。

▲献花する筆者(石丸志信・世界平和宗教連合会長〈左〉)

 この塔は1998年10月に各界宗教者が参加して建立された。これは、キリスト教の殉教者をはじめとする義人、聖人たちの愛と信仰を継承し、必ずや神の願う平和世界を成し遂げることを誓って建てられた。

 徳野英治・神日本家庭連合会長(当時)は日本の全宗教界が天につながることを願い、「尊い超宗教活動の再出発の場として、この場をあなたが記憶し祝福してくださいますように」と祈祷をささげた。

 私も、多くの宗教人たちがこの場で共に祈る光景を思い描きながら、この祈りに心合わせた。