「幸せな結婚」を考える 63
第12章 国際結婚のすすめ
④国際結婚、それは世界平和につながる道

 もう一度皆さまにぜひ読んでいただきたい、編集部イチオシ!なコンテンツをご紹介。
 第4弾は、「『幸せな結婚』を考える」を毎週火曜日配信(予定)でお届けします。

ナビゲーター:長岡 高史

 「国際結婚は世界平和につながっている」なんて言ったら、誰もが首をかしげるでしょう。結婚と世界平和、なんの関係があるの、と。でも、私はそのことを強く思っている人間の一人です。

 家庭は全てを溶かします。男性と女性という「性格」も「文化」も違う二人が、一つ屋根の下で生活しながら、今までの生活の中で生じた多くの「角」が丸くなっていきます。そして最終的には溶け合い一つになるのです。

 「あなたなしには生きていけない」とお互いが思うようになり、そこから「私の文化」でもなく「あなたの文化」でもない、「私たちの文化」が誕生します。そして、新たな文化は夫婦の間に新たに生まれる「生命」に受け継がれていくのです。

 それが、国際結婚になったらどうなるのでしょうか。国と国の文化がなくなり、そして融合し、私の国の文化でもない、あなたの国の文化でもない、新しい文化が生まれるのです。

 韓国と日本の国家間には、いまだ埋まることのない大きな溝があることは皆さんもご存じだと思います。しかし私は韓国を嫌いになることはできません。愛する妻が韓国人だからです。おそらく妻も私と同じ気持ちを持ってくれていると思います。

 私の両親は、実の娘のように私の妻に接してくれます。また私も韓国に行けば、韓国の両親に“これでもか”というくらいの食事を食べさせられます。
 それが韓国式の愛の表現であり、「これ以上食べられません」と笑いながら食べています。お互いの親も、それぞれの国に対する見方が変わったことでしょう。

 そしてわが子には、「近いけれど遠い二つの国」の懸け橋になることを願うのであり、日本で育ちながら、韓国の国旗を見ては「私の国!」と喜ぶ姿に希望を感じるのです。

 「結婚から世界平和」。夢物語と言われればそれまでですが、私は本気で夢見ているのです。