家族の絆づくり 140
あなたのご機嫌はいかがですか?

ナビゲーター:阿部 美樹

不機嫌、中機嫌、上機嫌で生きる人
 毎日を楽しい気持ちで生活しておられるでしょうか。

 誰もが「いつも楽しく生きたい!」と意識しながらも、現実はさまざまな出来事によって心の浮き沈みがあるものです。

 あいさつ言葉に「ご機嫌いかがですか?」という表現がありますが、機嫌も人それぞれ、その時々です。

 その機嫌を大別すれば、三種類になります。
 「不機嫌」と「中機嫌」と「上機嫌」です。

 不機嫌な人は不機嫌な気を出し続けているので、「類は友を呼ぶ」というように、さらに不機嫌になるようなことを引き寄せます。

 機嫌が悪いと自分の感情をコントロールできず、冷静な判断ができなくなり、余裕がありません。不機嫌になる原因を「誰かのせい」「何かのせい」にするなど、周りの影響で不機嫌になったと思い込んでいます。

 一方、上機嫌な人はなぜか次々にいいことを引き寄せ、さらに楽しくなります。自分で感情をコントロールできるので、心にゆとりが生まれます。ゆとりがあると相手を思いやる気持ちも出てくるので、人間関係も良くなります。

 この機嫌は、「何かいいことがあれば上機嫌」「嫌なことがあったら不機嫌」というものではなく、「機嫌とは自分で決められる」ものです。
 常に上機嫌で生きる決断をしましょう。

「楽しいこと」と「楽をすること」は違う
 楽しいことは大切ですが、「楽しいこと」と「楽をすること」は違います。

 「楽をする」ということは「何もしないこと」です。
 何もしないことは楽ですが、決して楽しくはありません。何もしないでエネルギーを得ようとすれば、誰かからエネルギーをもらうか奪うしかありません。

 楽しく生きるためには、本心から納得したことを行動することが必要です。
 「自分が楽しい」と思うことを行動する、「周りの人が楽しい」と思えそうなことを行動することで実現します。

 周りの人を喜ばせること、神を喜ばせることを常に意識して行動する人は、運も良くなりますし、楽しい人生になります。

 ゲームをする愉快さやプレゼントをもらううれしさも楽しいことですが、もっと大きな喜びは「人に与える喜び」です。

 真の豊かさは、金銭的な豊かさや物質的な豊かさだけではありません。人に与えることができる心の豊かさこそ、真の豊かさなのです。