2020.10.31 22:00
私の心の中にいる神様 41
夫に対する恐れは、全て自分がつくり出した妄想だった
良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
真の父母様が、「第二の神様」であると言われた“良心”。自分の心の中にいる神様―良心―と対話(瞑想、祈り)することによって、自己中心的な思いに囚われていたことに気付き、本然の自分を取り戻していくことができます。
そんな真の父母様のみ言と解説、それに基づいた実践(ワーク)を軸に展開されている自己牧会プログラムの中で多くのかたが感じた体験をお届けします。
夫に対する恐れは、全て自分がつくり出した妄想だった
伝道されて16年になります。この期間、夫と祝福を受けられたらいいなあという希望は持っていました。ただ夫は、「宗教は嫌いだ」と公言するような人でしたから、いつしか、祝福は難しいと思い込むようになっていました。
そんな私が祝福を真剣に意識するようになったのは、2019年6月ごろでした。
東京オリンピックの開催が2020年7月24日に決まった時です。それは偶然にも夫の誕生日だったので、そのことに意味を感じ、その日に夫と祝福を受けると固く誓ったのです。
すると不思議なことに真のお母様が夢に現れて、「私と一緒にみ旨を歩んでほしい」と言われました。私は、お母様の願いどおりに生きたいと思い、そのためにも祝福を受けようと改めて決意しました。
それから私が心掛け、努力したことは、自己牧会プログラム 1DAY(月1回)の参加と、朝のセッション(週に5回、伝道センターで行われている自己牧会プログラムの実践報告会)の視聴でした。
私には夫に対する葛藤がたくさんありました。人に対してきちんとあいさつができない、深酒して周りに迷惑をかける、ソファーで寝る、歯を磨かないで寝るなど、小さなことでしたが、それを理由に私は夫を否定し続けていたのです。
これらの夫に対する囚(とら)われを手放すために、私は「固定観念に気付く」ワークに取り組みました。
また、朝のセッションで頻繁に出てきたのが、「全てを下ろす」(2018年8月28日に語られた真のお母様のみ言)というワードでした。とても心に響き、「私にとって全てを下ろすとはどういうことだろう」と良心に尋ね続けました。
すると、私の心の中の大部分を占めているのが仕事だったと気付くようになりました。それまでの私は仕事に明け暮れ、夫に対して何もしてあげていないという負債で自分を責めることも多くありました。これが夫と一つになれない理由なのだと、はっきり分かりました。
私は、30年近く働いてきた会社を退職しました。
仕事を辞めてからは生活が一変しました。夫との共有の時間が増え、朝、玄関で夫を送り出し、帰ってきたら迎える。一緒に夕飯を食べる──。当たり前のことがこんなに幸せなんだと、しみじみ感じるようになりました。
すると夫の表情も明るくなり、それまで感じることのなかった夫の優しさに気付くようになりました。夫は私の一番の理解者だったことは分かったのです。
私は、自分が夫のためにできることは何だろうと考え、毎日マッサージをすることにしました。感謝の言葉も、意識して口に出して言うように努めました。このようなことを積み重ねていくうちに、次第に夫との心情のつながりを感じられるようになったのです。
コロナの影響で、今年の3月から教会の礼拝がオンラインになり、主に自宅での参加となりました。私は夫に遠慮し、小さな音で礼拝を視聴していたのですが、夫は隣の部屋でそれを聞いていたようです。
そして夫がぽつんと言ったのは、「おまえのやっていることも悪いことではないんだな」でした。
そういう中、7月26日に教会で既成祝福式が行われることが決まりました。なんと、前年に祝福を受けると決意した日(7月24日)の2日後でした。私は絶対に夫婦で参加すると心に決め、夫に伝えました。
「私たちは6月が結婚14周年の記念日ね。私はもう一度あなたと結婚式をしたい。教会で結婚式があるから、あなたと一緒に参加したい」
夫は黙って聞いていました。いろいろな思いはあったでしょうが、否定はしませんでした。そして、教会の行事と分かっていながら、受け入れてくれたのです。夢のようでした。
当日は、教会の皆さまのおかげで、素晴らしい祝福式となりました。スタッフのかたから、「きょう、どうしてここに参加してくださったんですか?」と聞かれた夫は、「妻の願いをかなえてあげたかったから」と答えていました。
その言葉を聞いて、私の心は解放されました。
私が全てを下ろして感じたことは、これまでの夫に対する葛藤や不安、恐れは、全て自分がつくり出した妄想だったということでした。
自分の心が変われば見える世界も変わってくることを実感しました。
(女性 50代)
---
次回(11月7日)は、「痛みを軽くし平安に導かれる祈り」をお届けします