私の心の中にいる神様 40
思考の先に良心が現れる

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 真の父母様が、「第二の神様」であると言われた“良心”。自分の心の中にいる神様―良心―と対話(瞑想、祈り)することによって、自己中心的な思いに囚われていたことに気付き、本然の自分を取り戻していくことができます。
 そんな真の父母様のみ言と解説、それに基づいた実践(ワーク)を軸に展開されている自己牧会プログラムの中で多くのかたが感じた体験をお届けします。

思考の先に良心が現れる

 教会でスタッフをしています。
 ある土曜日のことです。たまたま取った電話の相手が、相談を求めるかたでした。それまでも何度か話をしたことのあるかたで、真剣に必死に求めておられるが故に、いつも話が長くなるのです。

  その日も電話に出た瞬間、深刻なご相談だということが分かりました。「これは長くなるな」と感じた途端、自分本位の思考が走り始めました。

 「どうして電話を取ってしまったんだろう。あの人も、あの人も、あの人も電話に出られたはずなのに……」

 そんな思いに囚(とら)われかけましたが、「自覚を取り戻す」ワークをしながら、その思考を客観的に見る位置に立ち続ける努力をしました。そうすると、自分本位の思考が次第に鎮静化していくのが分かりました。

 気を取り直して電話の相手の話を聞いていたら、今度は次の思考が自分を守ろうと現れてきました。

 「一体この電話はどのくらいの時間がかかるんだろう。長くなったら、予定していたあれもこれもできなくなる。忙しい土曜日の日程が狂うと、大変なことになる」という不安や恐れが湧いてきたのです。

 そして、「自分は忙しいのだから、何か理由をつけて短く終わらせてもいいんだ」と、自分を正当化し始めたのです。

 ここで再度踏みとどまり、自覚を取り戻して、「自分は正しい」という方向に私を連れていこうとする思考に気付き続けていきました。そうすると、再び思考が鎮静化していくのが分かりました。

 そして、ついに良心の声が現れてきました。
 以下は、その時の良心と思考のやりとりです。

良心「お前がきょう、本当に守るべき時間は、16時からの会議だけだろう?」
思考「ええ、だからそれまでに○○や○○を片付けておきたいんです」
良心「それは会議の後にやっても問題ないだろう?」
思考「それはそうですが、土曜日は何かと忙しいし……」
良心「あなたは『完全投入』というみ言を学んだだろう? そんなに自分のペースが大事なの?」
思考「……」
良心16時までは腹をくくりなさい」
 ここで私もようやく観念し、16時までは集中して話を聞こうと決意しました。

 そして結果的に、そのかたとの会話を通して一番恵みを受けたのは私でした。
 予想どおり時間はかかりましたが、そのかたのみ旨に対する真摯(しんし)な姿勢、決意などを知ることができ、大きな感動と刺激を受けたのです。
 さらにその後の仕事にも何の支障もなく、気持ち良く一日を終えることができました。

(男性 40代)

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 次回(10月31日)は、「夫に対する恐れは、全て自分がつくり出した妄想だった」をお届けします


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