シリーズ・「宗教」を読み解く 139
超宗教平和運動を推進する摂理宗教⑨
神の子女の立場を復帰するのが宗教の最終目的

ナビゲーター:石丸 志信

 文鮮明総裁夫妻は、キリスト教が最も重要な世界宗教であることを認めている。それだけにキリスト教に対する願いも大きい。

 文総裁夫妻は、神から託された本質的な使命を語り、それが果たされることを切望している。その思いが次のような言葉に表されている。

 「神様の愛の門を通過して、本然の関係、すなわち、本然の真の父母を中心として、神様の子女の立場を復帰しようとするのが、今までの宗教の最終目的なのです。このような目的を追求する宗教が、正にキリスト教です」(天一国経典『真の父母経』1258ページ)

▲キリスト教の責任と使命を強調する文鮮明総裁

 「神様は必ず地上に宗教を立てて世界の救援摂理をされるのですが、その宗教は、世界性を帯びるようになります。ですから、一つの宗教を模索しなければなりません。……自分の味方とだけ一つになるための主張ではなく、怨讐までも漏らさず、一つになろうという宗教の内容がなければなりません。
 このような宗教を神様は願い、イエス・キリストもそのような宗教を目標にしてきたのです。ところが、今日のキリスト教は、数百の教派に分かれています。キリスト教がもし、この大宇宙とともに世界を救うという目標をはっきりともっていたならば、このように分裂することはなかったのです」(天一国経典『真の父母経』1259〜1260ページ)