家族の絆づくり 135
前向きに生きる

ナビゲーター:阿部 美樹

幸せな未来をイメージする
 前向きに、明るく生きたいと頭では考えたとしても、実際にそのように生きることは思ったよりも簡単ではありません。

 「うまくいかないのではないか?」という不安と心配が多く、前向きな発想にはならないからです。
 そのような人の特徴には、「過去の失敗体験の影響を受けている」「自己評価が低い」といった点が挙げられます。

 それでは、どのようにしたら良いのでしょうか?

 三つのポイントを紹介します。
 第一のポイントは、「幸せな未来をイメージすること」です。
 前向きになれない人は過去を気にして生きています。前向きになるためには、過去という「後」ではなく、未来という「前」を向くことが大切です。

 「なりたい姿、なしたいこと」がイメージできるのであれば、必ずできるようになっています。その時に、「なれるかどうか? なせるかどうか?」という、可能性が高いか低いかは関係ありません。楽しくなるような良い結果のみをイメージするならば、実現する可能性が高くなります。

自分に対する神様の夢を探す
 第二のポイントは、「自分の長所・強みを探すこと」です。
 前向きになれない人は、自分の短所・弱みを過剰に気にして、それを克服すること、無くすことにエネルギーを投入しがちです。

 大切なことは、「ないもの」を探すよりも、「あるもの」を探して、活用の仕方を考えることです。自分の可能性を信じて、最大限の活用を考えれば成長するようになります。

 第三のポイントは、「自分に対する神様の夢を探すこと」です。
 自分のやりたいこと、なしたいことは、「私の夢」です。しかし多くの人が、とりあえず夢を掲げたものの、「これが私には必要だ」「私にはふさわしい夢だ」という確信は弱く、試練が来たり、困難に直面すると諦めたりする場合があります。

 そこで、「私の立場」で夢を考えるのではなく、「神様の立場」になって私に期待する夢を考えてみましょう。
 親が子供一人一人に夢を持って期待して見つめるように、天の父母様(神様)も私たちに対して同じように見つめられることでしょう。

 神様から「お前だったらできる!」というメッセージを受け取る人もいます。
 神様は私たちの過去を知り、現在を知り、未来の可能性まで知っています。そのような神様に委ねて、将来の自分を見つめ直すことができたら、どうでしょうか。

 神様の立場になって考えるようにすれば、自然と「神様の願いに応えよう」「神様に喜びをささげよう」という意識になりやすくなることでしょう。