2020.09.28 22:00
自叙伝書写 感動体験集
第55回 書写、そして「ゆるやかトレーニング」でがんを克服
知り合いからの誘いがきっかけで私は書写会に参加するようになりました。私にとって書写の言葉は、いつも心に感動を与えてくれました。本当にすごい言葉です。そして「ゆるやかトレーニング」に参加して「統一原理」を学び始めました。
仕事もしていたので、1週間に1回のゆるやかペースの講座はとても参加しやすく、毎回欠かさず、喜んで参加していました。講座の中で、本当に多くの事を学び、気付かされました。
生きることの意味、死とは何か、人生の目的とは何か、そして自分の存在価値の貴さを知ることができました。今まで考えたこともないような内容でしたが、私の心深くに染み入るように内容が入っていきました。
自分は一人ではなく、父母なる神様によって生かされ、深く愛されていることを感じました。
そんなある日、思ってもいなかった試練が与えられました。約5カ月間の講座が終わりに差し掛かった頃のことです。病院の検査で「がん」であることが分かったのです。とてもショックでした。
「なぜ私だけがこんな目に遭わなければならないのか。私は悪いことなどしていないのに」と、恨む思いが止めどなく湧いてきました。絶望の思いと、恨みたくなる思いで、どれほど涙を流したか分かりません。何度かスタッフのかたから電話をもらいましたが、とても講座に参加できる精神状態ではありませんでした。
しかし、今にして思えば、全て神様の導きの中にあったことを実感します。「ゆるやかトレーニング」で学んだ5カ月間で、私の考え方、人生観、価値観は本当に変化しました。
がんの宣告を受けて、「なぜ自分だけ!」という恨みの思いにもなりましたが、時間の経過とともに「この試練は、何か意味があって神様が私に与えたものではないか。神様が知らせてくれたんだ」という思いが湧いてきました。
これまで、自分の好きな生き方をして、食べたいものを食べ、お酒もたくさん飲んで生活してきた私でしたが、神様から「新しい人生を生きなさい!」と言われたようでした。
がんを患って、初めて「死」ということに向き合う中で、命の大切さ、生きることの意味を真剣に考えさせられました。生きる意味を教えてくれた「統一原理」の素晴らしさをいっそう強く感じました。その後、私は神様が共にあることを信じ、希望を失わず治療に向かいました。回りのたくさんのかたの手助けと深い祈りもありました。
手術は成功して、がんの宣告からちょうど1カ月くらいで、元気に退院することができました。本当に感謝でした。自分は世界一の幸せ者だと思いました。リンパにも転移しておらず、今は2カ月に1回の通院で大丈夫となりました。
現在、私はこの病気になったことに感謝しています。そして、統一原理を学んだこと、この内容を知ることができたことが本当にうれしいのです。もし知らずに生きていたら、人生の本当の価値が分からないままだったと思います。
おかげで私は死の恐怖を克服して、病気を乗り越えることができました。もし、統一原理を学んでいなければ、自分はどうなっていたか分かりません。新しい命と、新しい人生を頂いた気がします。
そして、統一原理の「為に生きる」という言葉は、本当にすごい言葉です! 以前であれば、「人の為に生きるなんて! 冗談じゃない! これだけ頑張っているのだから私のためにやってよ」と言っていたかもしれません。
今は神様が新しい命と元気な体をくれたので、他のために生きたいのです。
今は一人でなく神様が共にいてくれて、勇気を頂き、生かされていると感じます。
現在、ゆるやかトレーニングを再開し、仕事にも復帰して忙しく働いています。あるかたにも「病気をした以前よりも、まるで生まれ変わったように、生き生きとしている」と言われます。
皆さんも、心の書写をして、「ゆるやかトレーニング」で統一原理を学んでみませんか! そしてぜひ、新しい人生を出発してください!