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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第7回 片付けが苦手で家の中が整理できません

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)


 皆さん、こんにちは!

 今回の質問は、「片付けが苦手で家の中が整理できません。何か良い秘訣はありますか?」という質問です。

 幸せな家庭を目指すなら、家の中をきれいで心地よい空間にすることが必要です。
 大切なお客さまを家庭に招くとき、掃除をして美しい環境を準備しようとするように、神様を自分の家庭にお迎えしようとするならば、聖殿としての清潔感のある空間づくりが大切です。

 家庭の中で「ごみ・汚れ・乱雑さ」があると、マイナスに働くエネルギーが発生して、家庭不和や思いがけない問題が起こりやすい傾向があると言えるでしょう。

 反対に、環境をきれいにすると心までスッキリするし、不要なモノを捨てると心までサッパリし、家族の関係性も向上するものです。さらに環境美化を通して「状況を改善する道」が開かれていくものです。

 しかし現実はなかなか整理整頓を徹底することが難しいものです。心の思いどおりに行動することが難しいように、心では「整理整頓が必要だ」と分かっていても、片付けの実践は難しいものです。

 目に見える環境は、目に見えない心の反映でもあります。ですから、環境を改善するための片付けに真剣に向き合い、家の中を片付けると、その人の考え方や生き方、そして人生までもが劇的に変化していくものです。仕事も家庭も、なぜか人生全般がうまくいき始めるのです。

 企業の発展法則の一つに「5S」という言葉があります。「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」というサ行「S」から始まる五つの言葉です。

 どのような業種の企業や組織でも、5Sを徹底すると業績が向上したり、課題が改善されたり、人間関係が良くなったりするというものです。当然、家庭においても家族を円満に導く力があるなど、幸せに導いてくれます。

 5Sの第一段階は「整理」であり、必要な物と必要でない物を分けて「捨てること」です。

 この第一段階の「捨てること」が最も重要ですが、なかなかできないものです。
 整理する秘訣は、徐々に捨てるのではなく、一気に、短期に、完璧に捨てるという姿勢です。

 また、人生設計では理想のゴールを描くことが大切であるように、物を捨てる前にも「片付いた部屋で心地よく生活している様子」をイメージするなど、「理想の暮らし」を考えることも必要でしょう。

 捨てる物とは以下の五つです。

 第1は、壊れていたり、品質が劣化したりした物など、物として使えない「ごみ」です。

 第2は、いずれ使うかもしれないと思って不用なのに残してある物、機能はするけれど使っていない物などです。

 第3は、本当に必要とは言えない物など、なくても困らない不要な物です。

 第4は、かつては大切だったとしても、今の自分にはふさわしくない不適な物です。

 第5は、フィーリングで違和感を持つ物など、自分の感性で不快な物です。

 このように、捨てるのは使えなくなった物だけではありません。私の生活に必ずしも必要でないものは、物に対してねぎらいと感謝の心を添えて手放していきましょう。

 また、物を捨てられない人には三つのタイプがあります。

 第1は、「捨てるにはもったいない」「これは思い出だから」と言って捨てない「過去執着型」の人です。

 第2は、「面倒くさい」「後から捨てる」と言って捨てない「現実逃避型」の人です。

 第3は、「いつか使うかもしれない」「後から必要になるかもしれない」と言って捨てない「未来心配型」の人です。

 捨てられない人の共通点は、適切に「現在と向き合えていない」ことであり、「今、私に必要なことは何か?」を見いだせないことです。

 反対に、捨てることで「今、何が必要なのか」を見いだす「集中力」と「決断力」が磨かれていくことになります。

 片付けない人ほど家族など周りの人の片付けが気になりやすいのですが、黙々と片付けていくと、少しぐらい家族が散らかしていても、意外と気にならなくなります。寛容な心を持てるようになり、家族関係も良くなったりします。

 皆さんからの質問をお待ちしています。
 また、お会いしましょう!

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