2020.08.23 13:00
スマホで立ち読み Vol.11
『はじめての出産・育児』(8)
胎児期の重要性
内田由喜・著
「スマホで立ち読み」コーナー第11弾は、『はじめての出産・育児』です。
季刊『祝福家庭』で連載された「はじめて
の出産・育児」の書籍版です。
神の子を迎えるために、夫婦がどのような心情、姿勢で臨むべきかといった内的な準備から妊娠の仕組み、胎教や初期育児の重要性とその方法など、具体的な事例を紹介しているおすすめの書籍です。
第二章
命の始まりと胎教
(二)胎児期
胎児期の重要性
『胎児は知っている 母親のこころ』(日本教文社刊)の著者、トマス・バーニー博士は、さまざまな研究から導き出された科学的事実を明らかにし、胎児期の重要性を繰り返し説いています。
バーニー博士は、「受精から始まるあらゆる初期体験は、実質的に、子どもの脳の構造に大きな影響を及ぼしている」と説いています。母親の態度や感覚、感情、思考は、ホルモンや神経伝達物質の分泌に影響し、それらは血液の流れに乗って胎盤を通して胎児の発達中の脳に届いて、脳の配線を決めます。妊娠中に母親が考えたことは、確実に胎児に伝わるというのです。
ところで、青少年の凶悪犯罪が目立つアメリカでは、保健関係の国家予算総額の3倍が犯罪処理に費やされているほどです。そのような背景をもとに、児童問題に詳しい著者は、殺人事件を起こした少年の成長記録から暴力の起源を探っています。
同書によると、「暴力の種は、胎児として過ごす9か月と、誕生から2歳までの24か月を合わせた期間(33か月)に育まれる」といいます。
犯罪を減らすには、法律を厳しくするよりも、生まれてからの環境はもちろん、胎児期からの環境づくりが重要だと説いているのです。
(三)胎教
女性が妊娠に気がついた時には、おなかの中で、赤ちゃんの脳の発達は既に始まっています。
胎教は、ママと赤ちゃんの絆(きずな)を深めることが主な目的ですが、同時に赤ちゃんの脳細胞を刺激するという大切な働きもあるのです。一説によると、人間の脳細胞は大脳の神経細胞だけでも140億個、小脳など他のものを含めると1000億〜2000億個にもなり、そのほとんどが胎児の時に形成されるといいます。(脳はそのすべてが活動しているわけではなく、一生使わないまま眠っている細胞もあるそうです)
胎児期に親から情報を与えられると、それが赤ちゃんの潜在意識に組み込まれます。その“記憶の遺伝子”が後に子どもの記憶になると言われています。
胎児期に親が良い情報を胎児に与え、良い親子関係をつくると、人を思いやることのできる、しかも賢い子どもに育てることができるのです。
■ 胎教で実践したいこと
① 母子一体感を深める。夫婦一体を心がけ、親子のコミュニケーションをよく取る。
② 絵本の読み聞かせや朗読をする。
③ 優しい音楽に慣れ親しむ。
④ 美術鑑賞など、美しい芸術に触れる。
⑤ 自然の中を散歩し、新鮮な空気を吸い、風景を眺める機会を増やす。
■ 胎教の効果
① 情緒が安定し、夜泣きをあまりしない。
② 反応が良く、コミュニケーションや意思表示が上手になる。
③ 出生時からリラックスしていて、意識がしっかりしている。
④ 生まれる時も母子が一体となり、一緒に越えていくので安産。
⑤ 乳を飲むのが上手で体の発達が早い。
⑥ 言葉をよく覚える。脳が刺激を受けて発達する。
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次回は、「祈祷と瞑想」をお届けします。お楽しみに!