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スマホで立ち読み Vol.11
『はじめての出産・育児』(7)
受精の瞬間から命が始まる

内田由喜・著

 「スマホで立ち読み」コーナー第11弾は、『はじめての出産・育児』です。
 季刊『祝福家庭』で連載された「はじめての出産・育児」の書籍版です。
 神の子を迎えるために、夫婦がどのような心情、姿勢で臨むべきかといった内的な準備から妊娠の仕組み、胎教や初期育児の重要性とその方法など、具体的な事例を紹介しているおすすめの書籍です。

第二章
命の始まりと胎教

(一)命の始まり

受精の瞬間から命が始まる

 命はどのように誕生し、この世に生み出されるのでしょうか?
 妊娠の仕組みについては第一章で触れましたが、新しい命の誕生は正に奇跡と言えるものです。数億ともいわれる精子が卵子を目指して突き進み、そこから選ばれた一つの卵子と出会って新しい命を誕生させるのです。その間、精子は協力し合って進み、卵子の膜を溶かして、最後にたった一つの精子が卵子と結合するのです。正に選び抜かれた精子と言えるでしょう。

 このような命の営みを通して、私たちは人間が生きる上で次のような大切な3つのメッセージを受け取ることができます。

① 精子がグループ行動のような動きをすることから、「人間は助け合いながら、生きていく存在である」ことを知ることです。

② 受精卵の膜を突っついている精子の行動が、受精卵を応援しているように見えます。もちろん、精子にそのような意思はないかもしれませんが、命そのものは何か大きな力に応援されてこの世に送り出されているようです。

③ 一人一人は実に選び抜かれた、貴重な存在であるということです。長い歴史を振り返っても、「私」という存在はほかにありません。私だけです。「私」はたった一つのかけがえのない命であることを知ることができます。

 人間の体は60兆もの細胞の集まりですが、そのスタートはたった一つの細胞です。それも、針の先ほどの小さな細胞です。人間は正に「奇跡」の存在なのです。父親の遺伝子と母親の遺伝子が一つに合わさって受精卵となり、新たな命が始まるのです。

 母親の子宮に宿ったその一つの細胞が2分割、4分割、8分割、16分割していき、細胞の数をどんどん増やしていきます。その細胞の集まりから脳や心臓、胃や腸など、人間の各部がつくられていきます。心臓は、1センチにも満たない時から動き始めます。臓器も比較的早い時期に形が整い、生まれるまでの約280日間でしっかり機能するようになります。(おなかにいるときは呼吸はせず、誕生と同時に肺が働くようになります)

 最近、世界の指導的な研究機関(イェール大学、プリンストン大学、ロックフェラー大学など)から、これまでの認識を大きく変えるような報告が相次いでいます。「子どもの脳は、受精の瞬間から環境によってつくられる」というのです。
 人間の喜び、苦しみ、恐れ、葛藤など、最も深いところにある感覚は、命の始まりの体験に根ざしているといいます。人間の細胞の記憶の中で最も大きなイベントが「受精」なのです。

 環境との関わりは、脳の発達に絶対に欠くことができないものですが、子宮に命が芽生えた瞬間から、脳の形成のプロセスに組み入れられるのです。
 ですから、母親が妊娠するときの動機、心情がとても大切です。母親だけでなく、父親と母親がどのような愛、心情で愛し合ったかが、子どもに大きく影響すると考えられるのです。

 人間は肉身だけの存在ではありません。霊人体と肉身の二重構造を持つ存在です。受精の瞬間から、肉身の命と霊人体の命が始まっているのです。父母の愛、心情、動機が、子どもに大きな影響を与えるのです。脳の発達に影響するというのですから、子どもの心、霊人体にも影響するのは当然のことです。

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 次回は、「胎児期」をお届けします。お楽しみに!



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