『平和の母』読者の声 24
世界を動かす真の愛

 このコーナーでは、真のお母様(韓鶴子総裁)の自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』を読んだかたがたの感想を随時ご紹介してまいります。
 4月に開催された「感想文コンクール」で佳作に選ばれた作品25点を順次ご紹介します(文責:編集部)。
 最優秀賞6点は『世界家庭』2020年7月号、優秀賞9点は『祝福家庭』2020年夏季号で紹介しています。ぜひ、併せてご覧ください。

 今回は、19歳・男性(大学生)の佳作受賞作品をご紹介いたします。

世界を動かす真の愛

 真のお母様の自叙伝が出版されると聞いた時、私の意識がついていかないほどの速さで世界各国を巡回していかれた2019年のお母様の姿が、走馬灯のように頭を駆け巡った。

 2019年の私は、大学という新しい環境で神の子女としてのあるべき姿を見失い、自分を悲観的に眺め、あしき自己否定を繰り返していた。

 そんな私にいつも歩む動機を与えてくれていたのは、紛れもなく「今、この瞬間も全世界のために歩む真のお母様」だった。
 お母様が世界各国で歴史的な大会を成功させるたびに、私の良心も奮い立ち、「この苦しい大学生活を神様が喜ぶ期間にしていきたい」という思いが強くなっていた。

 自分にとって大きな転換点となった2019年を、お母様は何を思いながら歩んでいたのだろうか。今回出版された自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』にその答えを探すようにして読み始めた。

 しかし、その答えは自叙伝の序文の中で明確に記されていた。

 「いくら天のみ旨が大変でも、私の代でこの不幸の歴史に決着をつける」(韓鶴子総裁自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』5ページ)

 私は読み始めてすぐにこの一文を読んだとき、気に留めることなく流すように読み進めてしまった。その時、その一文を軽く受け止めた自分に気付き、「悔い改めなければいけない」と良心が叫んだことを覚えている。

 お母様のみ言(教え)で何度も聞いたこの神様との約束。お母様はこの約束を、何度も何度も繰り返し神様と真のお父様(文鮮明総裁)に誓いながら今日まで来たのだと、そう思った。

 その約束を果たそうとするお母様の根底にあるものは何か。それは間違いなく、子女である全人類を愛する気持ちに他ならない。

 真のお父様の自叙伝『平和を愛する世界人として』には、真のお母様のお人柄について書かれた箇所が多くあるが、その一つにこんなエピソードがある。

 信徒たちが子供の問題でお母様に相談に来ると、笑顔で「待ってあげましょう。子供たちが道に迷うのは一時のことで、いつかは過ぎ去ります。子供たちが何をしても、絶えず抱き締めるような気持ちで愛してあげ、あとは待ちましょう。子供たちは必ず両親の愛の懐の中に戻ってきます」(光言社文庫版 文鮮明先生自叙伝『平和を愛する世界人として』227ページ)と答えてくださったというものだ。

 まさに今回のお母様の自叙伝に記されているのは、アフリカや南米など世界のいたるところで孤独に苦しむ子女たちをわが子として抱きしめようとされる真の母の姿だった。

 救いを求める子女がいれば、世界のどんな辺境であろうと愛と真理のみ言を伝え、懐の中に戻ってくるのを信じて待つ姿に、宇宙で一番大きな愛を感じた。

 真のお母様は自叙伝を締めくくるにあたって、「天の摂理は完全な天一国時代を迎えつつあり、地球村の人類はみな、歓声を上げています」(韓鶴子総裁自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』405ページ)と記している。

 二千年前にイエス様が「悔い改めよ、天国は近づいた」(マタイによる福音書 第4章17節)と語られたことと照らし合わせると、天一国の完成がもうすぐそこまで来ているという希望を与えてくださる貴いみ言であると思う。

 2019年は私にとって、真の父母様(文鮮明・韓鶴子総裁夫妻)の価値を知ることができた転換点だった。
 そして2020年の出発に際し、今回の自叙伝を読むことを通して、誰よりも天の父母様(神様)を愛する真の父母様の、親孝行の基準を知ることができた。

 今回の自叙伝は神様の創造理想の完成に向かうための方向を示してくれる羅針盤として、常に読み返し、真の父母様と一つになって歩んでいきたい。

▲自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』(ソフトカバー)の商品ページはコチラ!