2020.08.02 13:00
スマホで立ち読み Vol.11
『はじめての出産・育児』(5)
妊娠前に心がけること
内田由喜・著
「スマホで立ち読み」コーナー第11弾は、『はじめての出産・育児』です。
季刊『祝福家庭』で連載された「はじめての出産・育児」の書籍版です。
神の子を迎えるために、夫婦がどのような心情、姿勢で臨むべきかといった内的な準備から妊娠の仕組み、胎教や初期育児の重要性とその方法など、具体的な事例を紹介しているおすすめの書籍です。
第一章
神の子を迎える準備
(四)妊娠前に心がけること
それでは、実際に「妊娠」する前に、心がけておくべきことにはどんなことがあるでしょうか。
女性は「妊娠前ケア」を受けましょう。妊娠が可能な状態であるかどうか、B型肝炎・高血圧・貧血、遺伝性の疾患などの有無について、産婦人科の「妊娠前外来」で受診するとよいでしょう。男性も事前に、泌尿器科、泌尿生殖器科での受診をお勧めします。もし何か問題があれば、医師の指示のもと、治療を受けましょう。
基礎体温を計測する
女性の体はとても繊細にできています。約1か月の周期で体温が微妙に変化します。この体温を正確に測ることによって排卵日を推定することができます。わずかな体温の変化を測定できる婦人体温計を使用します。
家庭を出発したら、基礎体温表をつけることを習慣化しましょう。女性の体温は低温期と高温期とがあります。月経が始まってから約半月の間、低温期が続きます。この間、次の排卵まで卵胞ホルモンが分泌されます。
その後、一度体温が下がった後で、急激に上昇して高温期に移行します。この急上昇するあたりに排卵があると考えられています。受精がなければ約2週間で黄体ホルモンの分泌が止まり、必要でなくなった子宮内膜がはがれ落ちて月経が始まります。
基礎体温表に描かれるグラフのパターンはさまざまで、個人によって異なります。基礎体温表をこまめにつけて、自分の体のリズムを知ることが大切です。妊娠を希望するなら、排卵日を中心にその前後を含めた妊娠可能の期間に愛し合うのです。
「基礎体温のつけ方と見方」をしっかり勉強しておきましょう。
妊娠の仕組みについてよく知る
妊娠する過程には、大きく分けて、排卵(卵巣から卵子を排出する)、射精(精子を膣内に入れる)、受精(精子と卵子が結合する)、着床(受精した卵子が子宮内に定着する)の4つの段階があります。この中のどこかがうまくいかないと、妊娠は成立しません。
1回の射精で精液の中に含まれる精子の数は1000万から数億と言われています。性生活によって女性の子宮に向けて射精される精子は膨大な数に上ります。射精された精子は、卵管で待つ卵子を目指して泳いでいきます。このとき数多くの精子は競争しながらも、助け合いながら共同で進んでいきます。精子の多くはその途中までしか進むことができず、卵子にたどり着くのは数十から100程度しかありません。
これらの精子が卵子の周りの膜を溶かしていきます。そしてついに一つの精子が卵子に突入します。数億の精子から選ばれた精子と言えるでしょう。この精子が卵子に結合します。そして卵子、精子を包んでいる膜同士が融合して一つの細胞になります。これが受精で、新しい命が始まるのです。
受精卵は細胞分裂を繰り返し、卵管の中を子宮に向けて移動します。そして、一週間ほどかけて子宮にたどり着き、子宮の内膜に着床します。着床が成立した段階が「妊娠」です。
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次回は、「子女の誕生を願って」をお届けします。お楽しみに!