2020.06.06 12:00
スマホで立ち読み Vol.7
祝福子女の祝福から家庭出発までをサポートする
『父母マッチングガイドブック』(12)
「スマホで立ち読み」コーナー第7弾で取り上げるのは、『父母マッチングガイドブック』です。
「父母マッチングを通した祝福は、父母と子女の心が一つになってこそ初めて成されるものであるため、内的姿勢から外的なプロセスに至るまで、共通の理解が必要です。本書を親子で学習しながら、父母マッチングの理解を親子で深めていただければ幸いです」(同書「はじめに」より)
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Q&A ここが聞きたい! 二世祝福
②父母マッチングのプロセスに関して
Q. 心情が近くて、気心の知れた身近な家庭とマッチングを進めてもよいのでしょうか?
【回答】
過去に、真の父母様のマッチングで同教区内の家庭同士、知り合いの家庭同士が組まれたこともありますから、知っている者同士のマッチングが特にいけないというわけではありません。ただ、対極の考え方や行動様式を持つ家庭までも、天の基準で愛し、受け入れていこうとする姿勢が大切です。
初めから限られた枠、地域、国の中にとどまるのではなく、まずは広い範囲で相対候補を探してみましょう。天の願いを探し求めた結果、「相手はすぐ隣にいた」ということであれば、問題ないと思います。
Q. 許婚(いいなずけ)のように、子女が幼いうちから、両家の父母間でマッチングを決めておくこともできますか?
【回答】
父母マッチングなので、両家の父母間でそのことを話し合うのは自由ですが、子女に祝福相手として紹介し交流していくことは、両者が祝福対象年齢に入り、教育課程を修了するまでは控えていただくのが原則ですので、正式な約婚としては認められません。
また、本然の夫婦愛を築くためには豊かな兄弟姉妹愛の土台が必要となります。中高生期には、一人に向けられた情ではなく、多くの兄弟姉妹に対して等しく開かれた情の成長を促したいと考えていますので、ご理解をお願いします。
早めに祝福相手を決めておきたいというのは、異性交際を防止するためという理由もあるかもしれません。しかし、相手が決まることにより祝福前に問題を起こしてしまう場合もありますし、関係がうまくいかないと、その反発でより大きな問題が起きることもあります。
思春期の課題とは「教育」における課題であって、「早く相手を決めること」で解決されるものではないという点も、併せてご理解ください。
Q. 他家庭から、誰かいい人を紹介してほしいと言われるのですが、紹介をしてあげても構わないのでしょうか?
【回答】
各地に散らばる祝福家庭が、互いに自由に接点を持つことは困難ですし、特に年上層や国際祝福となると、知人のつてや紹介などが大きな助けになります。
ただし、真の父母様が、「永遠に対して責任を持てるのは父母だけである」と言われているように、たとえ第三者が仲介する場合であっても、そのマッチングの責任は父母自身にあります。
紹介する側も紹介される側もその点をよく理解し、①紹介は必ず子女本人でなく父母にすること、②その紹介を進めるか否か(子女本人に紹介するか否か)の判断と責任は父母が負うことを確認し合い、父母が子女のマッチングに対して、他人任せになったり、無責任になることがないようにしてください(年上層の基準については123 ページを参照)。
年上層などで親子間のコミュニケーションが難しく、親に代わって子女本人に相手の紹介をしてあげる必要がある場合も、少なくとも、どういう相手を紹介するかは事前に父母に知らせ、父母の責任と了解のもと、子女に勧めるようにしてください。
現在、各地域でマッチングアドバイザー研修を進めています。祝福のサポートをする上で助けになると思いますので、ぜひ所属教会に問い合わせ、学んでみてください。
Q. 子女が特定の相手(二世)と祝福を受けたいというのですが、どのように捉えたらよいですか?
【回答】
二世たちが教会で顔を合わせたり、共に活動をしたりする中で、特定の相手に好感や関心を持つことがあるかもしれません。一世は復帰の道を歩みながら、すべての個人的な感情や執着を断ち切ろうと努めてきたため、子女からそのような提案があると驚くでしょう。
ただそのとき、子女が抱いた感情が堕落的なものであるとか、間違ったことであるなどと頭ごなしに決めつけるのではなく、まずそのような思いを正直に告白してくれたことに感謝しましょう。そして、その気持ちをありのまま受け止めながら、相手のどこにどう関心を持ったのか、本人の動機をよく聞いてあげてください。
しかし、真の父母様のご指導は「父母によるマッチング」であり、本来、相対との出会いは本人が追求するものではないことは事実です。個人的な思いだけで相手を決めてしまうことは、祝福を授けたい神様と真の父母様の願いから自らを遠ざけてしまうことになります。
まずは神様と真の父母様がこの出会いをどう思われるかを考えましょう。子女は自らの考えや思いを正直に父母に話し、父母は子女の意向を真剣に受け止めながら、親子で共に祈り、縦的な基準で熟慮することが大事です。
また、子女からの提案がなくても、家庭交流に入る前に、子女が特定の相手に好意を抱いていることがないかどうか、親子でよく確認し合うことは重要なプロセスになります。
仮に特定の人に感情を抱いてしまい、その思いから抜け切れない状態にあるときに、父母が子女の思いを知らないまま他の誰かを紹介してしまうと、子女は特定の人を考えながら他の人と交流するという矛盾した状況に陥ることになります。それは、本人はもちろんのこと、純粋に信頼してくれている交流相手とその家族にも大きな負担を与えてしまいます。
父母マッチングを天から祝福される公的な出会いにするために、親子でよく話し合いましょう。親子が神様と真の父母様を中心として向き合うとき、初めて、解決の道が見えてきます。本人の動機をよく見極め、天のみ意を感じるところがあれば、相手家庭の父母ともよく話してみてください。
もし、親子が異なった観点に立ったままで一致点を見いだせない場合、最寄りの教会の家庭部長、またはアドバイザーに助言を求めましょう。
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次回もお楽しみに!