2020.06.13 12:00
スマホで立ち読み Vol.7(最終回)
祝福子女の祝福から家庭出発までをサポートする
『父母マッチングガイドブック』(13)
「スマホで立ち読み」コーナー第7弾で取り上げるのは、『父母マッチングガイドブック』です。
「父母マッチングを通した祝福は、父母と子女の心が一つになってこそ初めて成されるものであるため、内的姿勢から外的なプロセスに至るまで、共通の理解が必要です。本書を親子で学習しながら、父母マッチングの理解を親子で深めていただければ幸いです」(同書「はじめに」より)
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Q&A ここが聞きたい! 二世祝福
③祝福後から家庭出発に関して
Q. 祝福を受けましたが、相手にあまり信仰がなく、公的活動を行っていることを理解していただけない状況です。牧会、指導に入ってくださるところはありますか?
【回答】
祝福は「結婚」です。天に対する信仰姿勢は大事ですが、当然、相対関係を深めていくことも大事です。考え方の違う相手を与えられたのは、何か天の計らいがあるのかもしれません。
また、相手に対して葛藤が生じてくると、信仰で解決しようとして公的活動に勤(いそ)しむようになり、さらにそのような活動を口実にして、相対関係を疎(おろそ)かにしてしまうケースが多く見られます。
しかし、信仰だけでは相対関係は深まりませんので、日々連絡を取る時間を必ず持ち、愛情を表現してください。まずは相手の望むコミュニケーションをしっかり取り、誠意を尽くしていくことで、すぐに家庭を持てない事情や、公的活動を行いたいなどの希望が伝わりやすいでしょう。
ただし、もし相手と教会関係の話が全くできなかったり、飲酒・喫煙などの課題が見られたりした場合は、二人の関係だけで解決できないことも多くあります。誠意と理解を示していく努力も必要ですが、その場合は父母に相談し、両家の父母間での連携にも努めてみてください。
それでも難しければ、間に相談担当者を立てることもできますので、所属教会の家庭部までご相談ください。
Q. 娘も、祝福を受けた主体者もまだ学生ですが、お互いに早く家庭を持ちたいと思っているようです。子女ができる可能性を考えると、経済的な基盤など心配もあるのですが、二人に避妊を教えて家庭を出発させてもよいのでしょうか。
【回答】
真の父母様のご指導では、健康上の問題がなければ、基本的に産児制限をせず、多くの子女を生むことが奨励されています。そこには、神様の愛する天の子女を増やすという意義があるとともに、子女が多いほど父母の愛の心情が広がり、心が豊かになるという面もあります。したがって、祝福家庭の基本姿勢としては、避妊をしないというのが、最も天の願いに応えることになるのです。
妊娠までに期間を置きたい事情がある場合でも、人工的な避妊具(コンドームなど)は使わずに、基礎体温法・オギノ式避妊法と呼ばれているような、女性の生理的メカニズムを知って、妊娠しやすい時期を避けて愛し合う方法を取るようにしましょう。あくまでも、神様の介在される余地を残すということです。
また、男女が愛し合うときは、新たな生命に対する責任が伴います。生まれてくる生命に責任が持てないのであれば、それはまだ時ではないのかもしれません。
直接妊娠につながる夫婦関係を持たなくても、相対間で愛を育むことは十分にできます。そして、内的にも外的にも成熟し、生まれてくる命に責任を持てるようになってから夫婦関係を持っても、決して遅くはないのです。
Q. 神氏族メシヤ活動を推進するためにも、親世帯と子世帯で同居したいと考えています。考慮すべき点があれば教えてください。
【回答】
み言(ことば)にもあるとおり、三世代が神様と真の父母様を中心として共に暮らすことは、一つの家庭理想のモデルです。子育て負担の軽減、費用の節約などの現実的な利点だけでなく、四大心情圏の完成のためにも、氏族復帰のためにも、多くの恩恵があることは間違いありません。
しかし、実際に二世帯で同居している食口(シック)に聞くと、苦労も多いようです。親世帯、もしくは子世帯どちらかに依存しているケースや、嫁が義理の両親に遠慮してストレスを溜(た)め込んでいる場合もあるので、双方の配慮が必要です。そのため、二世帯同居を考えている場合には、以下の条件を整えましょう。
①精神的な自立:一方に依存せず、親子共にお互いを尊重し合う
②家事・育児の協力:お互いのルールを決める
③生活空間のゆとり:夫婦のプライバシーが確保されている
また、準備や条件が整わなければ、まずはスープの冷めない距離に住むことを検討してもよいかもしれません。
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今回が最終回となります。お読みくださり、ありがとうございます。