「幸せな結婚」を考える 38
8章 より良い関係を築くために知ってほしいこと
愛を正しく伝えるために(1)

 もう一度皆さまにぜひ読んでいただきたい、編集部イチオシ!なコンテンツをご紹介。
 第4弾は、『「幸せな結婚」を考える』を毎週火曜日配信(予定)でお届けします。

ナビゲーター:長岡 高史

 「あなたを愛している」。この想いを相手に伝えるためには、私たちはいくつかのことを学ばないといけません。愛は相手のことを思って相手が求めることをしてあげて初めて伝わるものだからです。

 アメリカの著名な心理学者のゲーリー・チャップマン博士が「5 Love Languages」という書籍の中で、感情的な愛を表現方法として、大きく下記のような5タイプに分けられると説明しています。

①肯定的な言葉:愛情、称賛、感謝を直接言葉で表現すること。

②クオリティタイム:中断や邪魔の入らない二人だけの特別な時間で愛情を示す。

③贈り物:愛の象徴として贈り物をする。

④サービス行為:言葉ではなく具体的に相手がしてほしいことをする。

⑤身体的接触(スキンシップ):手を握る、肩を抱く、ハグをするなど、身体的接触を通じて愛情を示す。

 そして博士はこれを「愛の言語」と言い表し、人にはそれぞれ母国語があるように、愛の言語においても一次言語があるのだと言います。そして自分が理解できない国の言葉で話しかけても内容を理解できないのと同じで、どんなに配偶者が愛を伝えたとしても、それが自分の愛の一次言語でない場合、伝わらない可能性があるというのです。

 例えば「サービス行為」が愛の一次言語の妻に、夫が「贈り物」をしたとしましょう。もちろん喜びは感じるでしょうが、夫が思っていた以上の反応が返ってこないということが多くあるというのです。本当に妻を喜ばせたいのなら、高価なプレゼントよりも日常のお手伝いの積み重ねの方が、何倍も喜ぶことがあるのです。