家族の絆づくり 3
子供は未来の宝

ナビゲーター:阿部 美樹

日本から子供が消えていく
 「年間981000人」。これは2016年の年間出生数です。初めて100万人を割りました。第一次ベビーブームの時が270万人、第二次ベビーブームの時は210万人でしたから、その時と比較すると、半分以下です。
 合計特殊出生率(女性が一生のうちに出産する子供の平均数)から見れば、夫婦2人から子供が2人以上生まれてこそ、人口の現状維持ができます。1925年は5.11人、1940年は4.12人、1970年代はほぼ2.1台でしたが、2016年には「1.44人」になりました。少子化の原因として、初婚年齢の上昇、未婚化、女性の高学歴化、住環境の問題、経済状況の悪化、社会風土の変化など、さまざま挙げられています。
参考記事

子供を育てる父母の姿
 独身時代は自分の好きな趣味、友人関係を広め楽しんでいたとしても、結婚すれば時間もお金も自由に使うことはできません。自分のためというよりも、夫や妻、子供のために投資しなければなりません。夫婦関係や親子関係もうまくいかなければ、心遣い、気苦労も多くあることでしょう。家庭生活は「犠牲」が付きものです。
 犠牲者という言葉は、何か不幸な災難に巻き込まれた人を指して使いますが、愛の実践には常に「犠牲」が伴います。愛する人のために犠牲になって投入する心は真の愛です。特に、子育てには限りない自己犠牲の投入が必要です。子供は未来の宝であり、希望の光であり、父母の人生の結晶です。子供を生み育てた父母の功績は、最高の功労賞に値するものです。