「宗教」を読み解く 111
米国聖職者指導者会議(ACLC)の歴史②
キリスト教会の理想の姿は「キリストにあって一つのからだ」

ナビゲーター:石丸 志信

 米国聖職者指導者会議(ACLC)が設立したのは2000年5月22日。創設者の文鮮明総裁・韓鶴子総裁が米国から120人の牧師を韓国に招き、創設大会が開催された。

 文総裁夫妻は、キリスト教の教派分裂と争いが神の悲しみの大きな要因であり、イエスの苦痛の種だとも受け止めてこられた。
 パウロの言葉にある「キリストにあって一つのからだ」(ローマ人への手紙 第12章5節)はキリスト教会にとっての理想の姿であった。

 ACLCはこのビジョンを再確認し、キリストを頭として一つの体となることによって、人類が神のもとの一つの家族となるための礎石として設立された。そのために、ACLCに参画する聖職者らは、神のみ意(こころ)にかなう結婚の価値教育、家庭再建、コミュニティーの回復、国と世界の再生に取り組んでいる。

 ACLCのメンバーはビジョンを共有する聖職者のつながりを重視している。それぞれの地域から始め、彼らのネットワークは全米に拡大している。日常的には朝祷会を開き、祈りと証し、代表者による説教がなされている。