2020.02.19 17:00
家族の絆づくり 104
悩みやすい人の意識構造
ナビゲーター:阿部 美樹
「原因」を分析して幸せになれるのか?
「うまくいかない!」「失敗した!」と悩む人の意識は、「どうしてこうなったのか?」「何が悪かったのか?」と必死に考えています。
まさに、「原因解明」と「問題分析」に力を注いでいます。
すると、「できない自分」「行動しない自分」「運のない自分」を発見します。
問題や原因を発見したとしても、それを改善する「意欲」や改善できるという「確信」も湧いてきません。
そして、過去を振り返り「あの時、こうすればよかった、ああしなければよかった」と、後悔の念が湧いてきて自己肯定感が低くなります。
このように、悩みやすい人の特徴は、「原因解明型」であり「過去志向型」であることが挙げられます。
意識転換の秘訣は「質問?」
一方、何事も順調に成功している人は、「なぜ成功したのか?」「何が成功の要因なのか?」という「原因解明」をすることはしません。
それよりも「何をしたいのか?」「どうなりたいのか?」という「願望の明確化」に意識を向けています。
さらなる改善をするために、過去を振り返って教訓を探すことはあったとしても、意識の中心は「未来」です。
「これからどうしたいのか、どうなりたいのか?」というイメージ(まだ見ぬことを確信すること)の大切さを知っています。
このように、「原因」を解明することよりも、「願望」を明確にすることです。
電車に乗り間違えた時、「なぜ乗り間違えたのか?」と考えるよりも、「どこに行くのか?」を明確にして行動することが必要であるように、幸せのゴール、喜びのゴールを描くことの方が必要なことです。
では、どのようにすれば意識転換することができるでしょうか?
それは「質問」です。質問を受けると、無条件に意識が転換されます。
「何をしたいのか?」「どうなりたいのか?」という「願望明確化の質問」を受けた瞬間、ワクワク感を持って「喜び」「愛」「楽しさ」を求めるようになります。
「これから、どのようにするのか?」「いつまでやるのか?」「それを成し遂げたら、どんな気持ちになるのか?」など、「未来志向の質問」を受けると、「希望」「意欲」「前向きさ」が生じてきます。