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中高生・子女教育Q&A 31
いとこの伝道に意気込む息子

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第10弾、『中高生・子女教育Q&A〜友達付き合い・勉強・男女問題etc.』(一部抜粋)を毎週木曜日配信(予定)でお届けしています。
 なお、同書は、2004年11月に発刊されたものです。当時の状況を背景としてまとめられたものであることを念頭にご活用いただけましたら幸いです。

(光言社・刊『中高生・子女教育Q&A〜友達付き合い・勉強・男女問題etc.』より)

Chapter7 子女と氏族伝道について

Q2:いとこの伝道に意気込む息子

【Q】
 高2の息子は田舎に帰ったら、いとこを伝道すると張りきっています。いとこの親は私の兄ですが、昔、私の信仰に対して強く反対していました。そういう点で心配なのですが……。

【A】
 子女は自分の思ったことを発言し、感じたことを率直に語るものです。
 子女自身が自ら「伝道したい」(というより「証〈あかし〉したい」ということだと思いますが)と思い、その思いを同世代の子女に伝えたいというのであれば、それは子供同士のことであって、大人がそれを認めたり、認めなかったりする内容でもないと思われます。
 とは言え、特に、相手の子女が判断力のつかない低年齢の子女などであれば、その親としても心配になってしまうのでしょう。むしろ、大人同士の対話や相互理解のほうが必要なのかもしれませんね。

 息子さんにアドバイスするとすれば、やはり、「何かを語ること」よりも、まずは「相手のために尽くしていくこと」から始めるという基本精神ではないでしょうか?
 また、何かを主張しようとすれば必ず反対意見も受けるもので、この場合、相手本人のみならず、その父母からもいろいろと問い詰められることもあり得るでしょう。
 本人にはこのことを覚悟させるとともに、ご両親においても、様々に生じてくる本人の質問や疑問に対して、その都度ケアをしなければならないことをあらかじめ意識しておいていただきたいと思います。

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 次回は、「Q3 祖父母との待遇の違いに」をお届けします。


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