自叙伝書写 感動体験集
第15回 書写を通して亡き父との64年間のわだかまりが解ける(前編)

(神奈川県小田原市、70代 女性)

 もう一度皆さまにぜひ読んでいただきたい、編集部イチオシ!なコンテンツをご紹介。
 第5弾は、「自叙伝書写 感動体験集」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。

 私は現在75歳です。主人は24年前に他界し、一人暮らしをしています。長男夫婦は隣町に住んでいるのですが、折り合いが悪く、うまく情を通い合わせられないことが悩みでした。

 私の父は、私が11歳の時に病気で亡くなったのですが、両親はいつもけんかばかり、父の思い出といったら、怒っている姿しか思い浮かびません。父には怖いイメージしかないのです。

 なぜ私はこんなに家族の関係が悪いのか、いつも孤独感が付きまとい、苦しいことや寂しいことばかりでした。また、足をけがしたり、体調も悪くなったりと、不安や焦りの心でいっぱいでした。

 書写を始めて2年が経ちますが、周りのかたたちは変わっていくのに、私はいつになったら変われるのだろう、と思っていました。

 でもそんな私に、神様は奇跡を与えてくださったのです。

 毎月行われる自叙伝書写講演会に参加した時のことです。
 浅川勇男先生はいつも講話の中で、文鮮明先生のことを証ししてくださいます。その日は特に、文鮮明先生が全てに勝利してくださった教えを、自叙伝のみ言を通して私たちに与えてくださっていることを、心で受け止めることができました。毎日書いている書写の一言一言にとても重みを感じ、その日から書写のみ言(文鮮明先生が語られた言葉)を心に入れながら書くように心掛けました。

 すると今まで感じたことのない、亡き父に対する感謝の思いが湧いてくるようになったのです。
 35歳で亡くならなければならなかった父はどれほど無念だっただろうか、私がもっと父に甘えていたら、両親の仲も違っていたのではないか、そのような悔い改めの思いが込み上げてきて涙が止まりませんでした。
 そして11歳の時からとぎれた父に対する思いが、64年ぶりに解けていったのです。