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中高生・子女教育Q&A 25
引き出しから成人向け雑誌が

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第10弾、『中高生・子女教育Q&A〜友達付き合い・勉強・男女問題etc.』(一部抜粋)を毎週木曜日配信(予定)でお届けしています。
 なお、同書は、2004年11月に発刊されたものです。当時の状況を背景としてまとめられたものであることを念頭にご活用いただけましたら幸いです。

(光言社・刊『中高生・子女教育Q&A〜友達付き合い・勉強・男女問題etc.』より)

Chapter5 読書について

Q4:引き出しから成人向け雑誌が

【Q】
 先日、長男(高3)の引き出しの奥から、成人向けの雑誌が出てきました。すっかり動転してしまい、元どおりに戻したのですが、こちらで勝手に見たという後ろめたさもあって、何も言い出せません。どうしたらいいでしょうか?

【A】
 男性の性的関心は、思春期においてピークに達します。息子さんも、それが良くないと分かりつつ、自らの欲求をコントロールできずにいるのでしょう。若き日のアウグスティヌスが、こんな言葉をもらしたといいます。「主よ、私に純潔を下さい、しかし今すぐでなく……。」問題は、性的関心自体ではありません。貴いものであるはずの性が「歪(ゆが)められている」ことに問題があるのです。

 漫画やテレビ、インターネットに至るまで、中高生を取り巻く環境は、誤った性情報にあふれています。そうした情報に触れたことをとがめる前に、私たちはまず、そうした環境の改善に努めるべきでしょうし、子女たちにもっと「男女愛の大切さ」を教えてあげるべきでしょう。性は自己充足を目的とした「娯楽」などではありません。それは「生命」を生み出すからです。性とは、男女間の愛情と信頼、そして、心と心の深いところでの結び付きに伴った愛情表現であり、天の前に永遠の愛情を誓い合った、たった一人の男性とたった一人の女性とでのみ共有されるべきものです。生命に価値を与えるのは、神を中心とする、そうした愛情なのです。

 できれば、お母さんは知らなかった立場で見守ってあげ、対処は、お父さんに任せましょう。男同士、息子さんの成長を祝ってあげ、同時に、「男女愛の大切さ」や「女性という存在の尊さ」、そして、「自らの誤った情念と闘うこと」等を教えていただけたらと思います。

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 次回は、「Q1 休み中のアルバイト」をお届けします。


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