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中高生・子女教育Q&A 24
読書傾向の早熟な息子

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第10弾、『中高生・子女教育Q&A〜友達付き合い・勉強・男女問題etc.』(一部抜粋)を毎週木曜日配信(予定)でお届けしています。
 なお、同書は、2004年11月に発刊されたものです。当時の状況を背景としてまとめられたものであることを念頭にご活用いただけましたら幸いです。

(光言社・刊『中高生・子女教育Q&A〜友達付き合い・勉強・男女問題etc.』より)

Chapter5 読書について

Q3:読書傾向の早熟な息子

【Q】
 中2の二男は、男女の問題や不倫をテーマにした新聞や雑誌の連載小説を読むことがあります。読書傾向が早熟のような気がして心配です。「どうせ知ってしまうことだ」と夫は言いますが、それでいいのでしょうか。

【A】
 質問からだけでは、書籍の内容や性的描写の程度までは分かりかねますが、少なくとも、「本然の愛や性に対する感性」をはぐくむ上で、有益な書籍であるようには思えません。

 私たちが子女たちに教えたい男女間の愛情や性的結合とは、互いのために生き、神に喜びを返すものであって、各自の願望や欲望を追求する恋愛や性愛とは根本的に異なるものです。「いつか知ってしまうこと」だから良いのではなく、彼らが男女の愛情やセクシュアリティーといったものを「どのようにとらえるか」に対して危機感と問題意識をもってください。

 もちろん、本人への指導に対しては細心の注意を払う必要があると思いますが、まずは家庭内において、そういったものを安易に容認するような環境をつくらないようにしましょう。子女たちの読む書籍の一つ一つをチェックすべきだとまでは言いませんが、少なくとも、彼らが読書から何を得ているかに関しては、常に、関心と責任の目をもっていただきたいと思います。また、何よりも、男女の愛や性というものが「恥ずべきもの」でも「いたずらに開放すべきもの」でもなく、「最も尊く大切にすべきもの」であることを、思春期の二世たちに教えていただけたらと思います。

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 次回は、「Q4 引き出しから成人向け雑誌が」をお届けします。


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