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中高生・子女教育Q&A 22
読書に対する指導方法

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第10弾、『中高生・子女教育Q&A〜友達付き合い・勉強・男女問題etc.』(一部抜粋)を毎週木曜日配信(予定)でお届けしています。
 なお、同書は、2004年11月に発刊されたものです。当時の状況を背景としてまとめられたものであることを念頭にご活用いただけましたら幸いです。

(光言社・刊『中高生・子女教育Q&A〜友達付き合い・勉強・男女問題etc.』より)

Chapter5 読書について~書物は智恵の宝庫です。若き日の読書は健全な心をはぐくむでしょう

Q1:読書に対する指導方法

【Q】
 子女たちはタレント本ならよく読みます。み言を、とは言いませんが、良書に馴染んでほしいと思っています。読書について、どんな話をしてやればいいでしょうか?

【A】
 学生の読書習慣自体が希薄になったと言われる昨今です。「読書離れ」に伴う、子女の漢字の読み書き能力や読解力の低下、一般教養や創造性の欠如等に悩む父母は少なくないでしょう。しかし、何より深刻な事態は、子供たちの「感性」だと思われます。

 ネット情報等によると、中高生によく読まれる書籍として、タレントが書いたもの、映画化されたもの、TVアニメやゲームが小説化されたもの等が挙げられ、中高生の読書傾向が多分に「娯楽指向」になりつつあることがうかがえます。極論すれば、中高生が読書に「情報」や「娯楽」以上の知的・情的「感動」を求めなくなってきているとも言えるでしょう。こうした中で、中高生に「良書」を薦めるためには、何よりも、そうした書籍を通して得ることのできる「感動」を伝えてあげることが必要ではないでしょうか?

 ご両親がかつて感動を覚えた書籍があれば、その感動を伝えてあげることが第一のアドバイスになるのではないかと思います。最近、ちまたでは、「まず母親から読書への関心を取り戻そう」ということで、「母親読書の会」といったものも行われているようです。参考にしてみてください。

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 次回は、「Q2 二世たちへの推薦図書」をお届けします。


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