https://www.kogensha.jp

中高生・子女教育Q&A 21
中高生に純潔を教えるには

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第10弾、『中高生・子女教育Q&A〜友達付き合い・勉強・男女問題etc.』(一部抜粋)を毎週木曜日配信(予定)でお届けしています。
 なお、同書は、2004年11月に発刊されたものです。当時の状況を背景としてまとめられたものであることを念頭にご活用いただけましたら幸いです。

(光言社・刊『中高生・子女教育Q&A〜友達付き合い・勉強・男女問題etc.』より)

Chapter4 男女問題について

Q6:中高生に純潔を教えるには

【Q】
 次女(中2)の周囲では、友達同士、口を開けば、「誰と誰が付き合っている」といった異性関係の話題になってしまうそうです。純潔意識も希薄のようで、こうした環境にいる子供たちに、「純潔」ということをどう教えればいいでしょうか。

【A】
 「結婚までは男女の性的交わりをもってはならない」というのが一般に知られる「純潔」の意味でしょう。しかし、それは概して、性や男女の交わりというものを「恥ずかしいもの」のようにとらえてきた「保守的な性倫理」に基づいたものとして理解されてしまい、「交際する・しないも、性交する・しないも、すべての決定権は自分にある」といった価値観にさらされている現代の青少年たちにとっては、過去の古めかしい考え方のようにしか受け止められないようです。

 しかし、環境がどうであれ、移ろいやすく、複数に向かう愛情に価値を感じる人など一人もいないはずです。人が誰かを本当に愛したなら、その愛が他の異性を知らない「純粋な愛」であり、「永遠に変わらぬ愛」であることを願うのが人の本性でしょう。「ただ単に性関係をもたない」ということを越え、永遠に続く本物の愛を培うために、また、神が与えてくださるただ一人の未来の相手に百パーセントの純愛を捧げるために、自らの初愛を守り、それを大切にはぐくんでいくこと……、それが私たちの考える純潔の意味です。

 娘さんには、「愛と性とは神が人に与え給うた貴い性稟(せいひん)」であることを伝え、自らの愛を「安売り」しないように、激励してあげてください。

---

 次回は、「Q1 読書に対する指導方法」をお届けします。


◆『中高生・子女教育Q&A』を書籍でご覧になりたいかたはコチラ